<金曜は本の紹介>
「日経スペシャル ガイアの夜明け」は、日本経済の現在にせまるドキュメンタリー番組として2002年4月14日にテレビ東京系列でスタートしました。
ガイア=地球で、地球規模で経済事象をとらえて、夜明けは、閉塞間ただよう日本が現在の停滞状況から脱却することへの期待が込められているようです。
この本は、番組スタートから1年間に放送された50話から19話選んで、5つのテーマに分けて一冊にまとめたものです。とても元気が沸いてくる本です。お勧めです。
私が特に気に入ったところは以下の2点です。
(1)住みたくなる家をより安く
さいたま市の工務店アキュラホームが、坪単価50万円~80万円が相場の新築一戸建て業界にあって、坪21万円の革命的価格を実現していることです。しかも日本伝統の木造軸組工法とのことです。安さの秘密は、現場には大工を1人しかおかなく、工期が従来の半分ですむのは、あらかじめ材木を加工しておき、現場では電動工具を駆使して組み立てるからのようです。
(2)インドからIT戦士がやってくる
インドでは1950年代から数学教育に力を入れ、小学生に二桁の掛け算を暗記させ、英語教育も徹底しているようです。また高等教育では200もの技術系大学があり、またレベルも日本のエンジニアリングと比べると3~4割高く、年間8万人以上のIT技術者が生み出されているようです。そのような状況で日本で働くインド人も増え、刺激を受け、日本人社員の意識も良い方向へ変わろうとしているようです。
第1章 再建請負人たちの素顔
外資はハゲタカか、救世主か
三セク・テーマパークの魅力創造
破綻スーパー利益重視への意識改革
医師から経営者へ突然の病院再建命令
第2章 成熟ビジネスが進化する
テレビ通販はなぜ売れる
住みたくなる家をより安く
温泉過剰時代の勝ち残り戦略
町工場下請けからの脱却
第3章 働くかたちが変わる
プロのパートタイマーを目指す
中高年のチャイナドリーム
インドからIT戦士がやってくる
農業法人巨大農協から自立せよ
第4章 越境するビジネスチャンス
カンバン方式を中国に輸出する
「日本の味」を中国に売りこめ
ハム太郎とっとこ世界を駆ける
第5章 フロンティアに挑む
日米「特許戦争」最前線
企業不祥事はなぜ続くのか
ハイテク医療がガンを治す
新宿を人にやさしい天空都市に
編集後記「夜明けへの胎動」を求めて
<今日の独り言>
18ヶ月の息子は「新聞取ってきて!」というと、玄関に行って、新聞を持ってきてくれるようになりました。言葉の意味がどんどん分かってきたようです。
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