ヘッダーメッセージ

農で起業する!脱サラ農業のススメ(杉山経昌)

<金曜は本の紹介>

「農で起業する!脱サラ農業のススメ」の購入はコチラ

 この本は、1990年に50歳の時に、宮崎県綾町でサラリーマンから農業へ就農して成功をおさめたその秘訣等について書かれたものです。

 最初の2年は夫婦二人で年6000時間の農作業をし、生活費を含め1年目は赤字、2年目はトントン、3年目から黒字に転じ、4年目から目標を生産性から収益性の向上に変え、労働時間短縮の目標を加えたようです。

 就農5年目で総労働時間は年4500時間となり、9年目で二人で年3000時間、週休4日を達成したようです。

 この方の成功の理由は、サラリーマン時代に培った予算管理や計画管理等のスキルをうまく農業に活用していることだと思います。

 まず、パソコンで営農計画立案し純資本回収率が8%というビジネスということが分かり、予算は農地購入費、2年分の生活費、1年分の農業経費、農機具購入費、予備費、危機管理費を組んだようです。

それから成功のポイントは以下の通りとのことです。

・夫婦で協力して農業ができること
・農機具にはお金をかけない
・農機具は借りて借り賃は労働で返してその際技術を盗む
・先生は人選を絞る
・地下室を有効活用し生産性を上げる
・肥料等を買うときは相見積もりをとって交渉する
・観光農園(ぶどう狩り)にした
・肥料の量や時期を最適化する
・計測計装を多用し分析、改善する(PHやPF、土壌中の水素イオン濃度と水分量、ハウス温度、中和滴定や糖・酸の分布、葉緑素計による追肥微調整など)
・PERT(情報管理技術)の活用やQC(品質管理)・QA(品質保証)活動の活用
・詐欺に注意する(農薬、肥料、水、微生物など)
・自分に合った規模の最適化が鍵
・有機農業、無農薬の誤解の理解
・野菜における労働負荷と装備率(機械化)の関係、品種特性と病害虫の相関、栽培時期と防除要求、農薬特性と効果、系統-自然依存と経営リスクなどの評価・理解
・営農視察の有効活用

なお、ラクラク農業7箇条とは以下の通りとのことです。
 1大金は狙わず、ゆとりを愛せ
 2効率のよい経営をめざす
 3借金はしない(自己資本比率100%にこだわる)
 4暇でも余計な作物は作らない
 5他人のマネはしない
 6ビジネスとしての農業と趣味の農業をはっきりわける
 7経営改善を工夫する時間をたっぷり作る

お勧めな本です。
なお、葡萄園スギヤマのホームページはコチラです。

<目次>
ラクラク農業7箇条
農業は本当に3K「きつい・汚い・危険」なのか?・・・・・
プロローグ 脱サラ百姓のススメ
 1ストレスで胃に穴があく前に転職を考える
 2サクッと就農する
 3営農計画はじっくり立てる
 4賃料は労働で返して一石二鳥
 5週休4日のためには労働生産性を上げる
 6収益性を上げるテクニック
 ビジネス感覚をつかむための必須用語解説~これだけは知っておこう
1農業経営もビジネス こうすればうまくいく
 1ニッポン農業の3大時代遅れ「肥料」「計測」「情報」を克服しろ
 2農協の指導には、ムリ、ムラ、ムダが多い
 3土づくりのムダ
 4経験を積まなくとも、農業はできる
 5農業は情報産業だ~週休4日を実現するためには時短!
 6農家につけ込む「ワラワラ詐欺」に注意!
 7楽しい農業の極意は「最適化農業」
2ニッポンの農業事情
 1味とは関係ない、見た目のオリンピックと化した果物市場
 2消費者が守られていない本当の理由
 3有機農業についての誤解
 4農業の常識のウソ、ホント~産地モノには注意!
 5後継者について
3理想のライフスタイルを手に入れた
 1毎日が土曜日!
 2農村でうまくやっていくには?
 3営農視察を有効活用する
 4農と自然をとりまく未来は
あとがきに代えて~妻にとっての就農
おわりに
巻末付録 就農の軌跡
参考書リスト

今まで読んだ本のランキングはコチラ!

人気blogランキングアップのためクリックをお願いします!

<今日の独り言>
 19ヶ月の息子は、「ダメ」なときは「イヤ!」と言ってましたが、「それで良い」ときは「ウン!」と言うようになりました。たまに本当に言葉の意味が分かっているのかなぁ?と思う時がありますが、まあよしとしましょう^_^;)

関連記事

  1. 本当に美味しい中国料理が食べたい(中西純一)という本はとてもオススメ!

  2. 「バカでも年収1000万円(伊藤喜之)」という本はオススメ!

  3. 田舎力 ヒト・夢・カネが集まる5つの法則(金丸弘美)

  4. 「良い習慣 悪い習慣(シュレミー・ディーン)」という本はとてもオススメ!

  5. 「ココミル伊豆」という旅行ガイドブックは熱海観光にもとてもおすすめ!

  6. 世界一の金持ちになってみろ!

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。