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人は見た目が9割(竹内一郎)

<金曜は本の紹介>

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 人が他人から受け取る情報(感情や態度など)の割合については以下のような実験結果となっているようです。
○顔の表情55%
○声の質(高低)、大きさ、テンポ 38%
○話す言葉の内容 7%

 ついついコミュニケーションの主役は言葉だと思われがちですが、それは大間違いで7%にすぎないのです。演劇やマンガを主戦場としている筆者としては、人は能力や性格もひっくるめて「見た目が9割」といっても差し支えないのではないかと考えているとのことです。

 以上がこの本の題名にもなっている「人は見た目が9割」という記述となっていて^_^;)、そのほかには仕草の法則や女の嘘が見破れない理由、マンガの伝達力、色と匂い、良い間・悪い間・抜けてる間、トイレや恋愛の距離、舞台、行儀作法、表情などについて書かれています。

 特に、マンガ家や演劇を目指す方にはとても参考になる本だと思います。とてもお勧めです!
以下は、その他面白かった内容です。

・「もてない」ということで悩んでいる人にどうすれば自信をつけることができるか。本人以外に3人用意すれば、かなりの確率で彼に自分は「もてる男」だと勘違いさせることができる。1人の男を3人の男女で「あなたは実はもてているのだ」と誉めそやすのだ。1人よりも3人に言われたほうがはるかに信じやすい。また飲食店の前に列ができていることがある。並んでいる人が2人だと「たまたまかもしれない」という気になるが、3人だと「相当美味いのだろう」と判断してしまう。やはりポイントは3人以上ということになる。

・現代の若い女性が男に媚を売る仕草はドラマでは概ね次のように定式化されている。
 (1)目じりを下げて、唇の両端を上げることで、表情に愛嬌を出す。更に、首をやや傾け、上目遣いになり、あなたのいうことは何でも受け入れますよ、といった雰囲気で「あのぅ」と話しかける3)と、男は参ってしまう。従順そうに見せるのである。
 (2)女は基本的に、意中の男の目を見て話す。その男が問いを発すると、即答せずに少し視線を外し、はにかむような顔を見せる。顔を正面からではなく、憂いが感じられるように斜に見せる。間ができるので、男は女の反応に興味を持つ。
 (3)女は基本的には意中の男に「ありがとう」という感謝の言葉を多用する。この言葉を多用する女は、男には「いい子」という錯覚がある。「ありがとう」は魔法の言葉である。

・色それぞれにも個性がある。ヴァーガスは「非言語コミュニケーション」で以下のような分類をしている。
 赤のイメージ-攻撃的・火・勇気・愛国心・怒り・血・危険
 青のイメージ-清い・朗らか・冷静・内気・悲哀・失望
 黄のイメージ-親切・陽気・不快・日光
 緑のイメージ-平和・新鮮・若さ・繁栄
 オレンジのイメージ-元気・騒々しい・実り
 紫のイメージ-威厳・孤独・勝利・権威・熱情・追憶・悔悛
 白のイメージ-優美・上品・冷たい・純潔・無邪気・貞節・希望
 黒のイメージ-厳粛・深遠・神秘・悲しみ・夜・死・邪悪

<目次>
はじめに
第1話 人は見た目で判断する
 アクションは口よりも
 言葉は7%しか伝えない
 信頼できる行動
 顔の形と性格の関係
 髭はコンプレックスの表れ
 ソファーの隙間はなぜ気持ちいいか
第2話 仕草の法則
 自分の席から離れない上司
 早口で声が高い人
 なぜか百姓は東北弁
 似たもの夫婦の心理学
 頷き過ぎにご用心
 オーバーアクションは薄っぺらい
 足を大きく開く男
 緊張のサイン
 サクラは3人以上必要
第3話 女の嘘が見破れない理由
 「目を見て話す」のは何秒か
 女の嘘はばれにくい
 勘が鋭い女性とは
 潤んだ瞳に注意
 髪型の意図
 可愛い女の子になる方法
第4話 マンガの伝達力
 マンガの技法に学ぶ
 構図のインパクト
 内面を背景で表現する
 読者に語りかける
 絵で音を表現する
 コマのマジック
 タチキリ、見せゴマ
第5話 日本人は無口なおしゃべり
 国境を越えるノンバーバル行動
 2種類のノンバーバル・コミュニケーション
 「語らぬ」文化
 「わからせぬ」文化
 「いたわる」文化
 「ひかえる」文化
 「修める」文化
 「ささやかな」文化
 「流れる」文化
第6話 色と匂いで出でにけり
 色の力
 マンガはなぜモノクロか
 色のメッセージ
 騒色公害
 目立つ色、目立たない色
 赤い公衆電話が消えた理由
 荷物を軽くする色
 色のイメージ
 化粧が生む自信
 日本のメイクは美を追求しない
 匂いの力
 匂いのない恋
第7話 良い間、悪い間、抜けてる間
 タイミングは伝える
 間の伝達力
 相手に想像させる
 観客は交流したい
 「読み聞かせ」のコツ
 マンガにおける間
 沈黙に耐える
第8話 トイレの距離、恋愛の距離
 心理的距離は8種類
 敵は真正面に座る
 男子トイレの法則
 リーダーの座席
 遠距離恋愛の法則
第9話 舞台は人生だ
 外見は人格さえも変える
 没個人になるということ
 恐怖を表現する
 相性のつくり方
 暑いとき、人は興奮する
第10話 行儀作法もメッセージ
 マナーというノンバーバル行動
 応接室への案内
 車の席順
第11話 顔色をうかがおう
 表情の研究
 笑いの伝えるもの
 微笑みの持つ重層構造
 男女の顔の違い
 加齢の特徴
 ポーズが伝える感情
あとがき
主要な参考文献

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<今日の独り言>
 2歳6ヶ月の息子はお月さんが雲に隠れて見えなくなると、「月がおうちに帰った!」と言いました。うーん。子どもらしい発想で良いですね・・・

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