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新ディーゼルエンジンのメルセデス・ベンツ Eクラス「E 320 CDI アバンギャルド」

<木曜は車のおはなし>

 排ガス規制や振動を克服した燃費の良いメルセデス・ベンツ Eクラス「E 320 CDI アバンギャルド」が2006年8月28日に発売されました。

 20世紀のディーゼル車は、排ガス規制に対応できなかったうえに、騒音・振動・走行性能などにおいて技術的な課題が多く、また1999年に石原慎太郎・東京都知事が「ディーゼル車NO作戦」を展開して負のイメージが定着して、日本の新車販売台数(商用車を除く)に占めるディーゼル社の割合は、1996年には2.4%あったものが2004年には0.1%を割っています。

 その中で、従来のディーゼル車の課題を克服した「E 320 CDI アバンギャルド」が発売されましたが、その主要技術は以下の通りとのです。

(1)高機能燃料噴射装置
 細かく霧状にした燃料を微細な噴射ノズルから超高圧で燃焼室内に噴射する。出力や燃費の向上、排ガスや騒音、振動の改善を図る。

(2)排ガス浄化装置
 排出されるPM(粒子状物質)をフィルターで捕集する。低温だとPMが詰まるので、エンジンから出る排ガス温度を高めてPMを焼却する

(3)排ガス再循環装置
温度を下げた排ガスを吸入空気と混合させ、燃焼温度を低下させることで、NOx(窒素酸化物)を低減させる。

(4)過給機
 排ガスのエネルギーを使って排気タービンを回して、エンジンの吸気量を増やす。より大量の空気と燃料で大きな出力を生み出す。

 これらにより、「E 320 CDI アバンギャルド」の燃費は、同等クラスのガソリン車「E300」より20~30%良い1リットル当たり11~12kmで、排ガス規制をクリアしたうえに、騒音や振動も大幅に低減させ、走行性能の面でも、低速での加速に優れるようです。

 なお、欧州では燃費や走行性能に優れる新ディーゼル車に対する人気が急速に高まり、新車販売に占めるディーゼル車のシェアは、1997年には約22%だったものが2004年には約50%に達しているようです。

 今後、日本でも新ディーゼル車に対する人気が高まるかもしれません。

 ちなみに、ディーゼルエンジンは、空気に対する燃料の割合が少ない「希薄燃焼」となるため燃費はよいエンジンです。一般的にガソリンエンジンの熱効率は22~34%であるのに大して、ディーゼルエンジンの熱効率は32~40%と言われています。

日経ビジネス(2006.9.25)p152から引用しました。

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