<金曜は本の紹介>
この本は、1965年10月18日生まれの大平光代(おおひら・みつよ)さんの自伝です。
以下はその内容です。
中学2年生の時にいじめを苦にして割腹自殺を図り、傷は肝臓にまで達しますが、一命を取り留めます。
しかし、その後もいじめは終わらず、非行に走りますが、非行の仲間からも裏切られます。
そして、16歳の時に暴力団組長の妻となり、背中に刺青をして、悪の道へどんどん突き進んでいきます。
6年間極道の世界に生きた後、養父・大平浩三郎氏と働いていた北新地のクラブで出会って、立ち直る決意をし、猛勉強を開始します。
「宅建(宅地建物取引主任者)」を3ヶ月の勉強で合格し、「司法書士」も1年目には失敗しますが、2年目の1990年には合格し、司法書士の業務を開始します。
そして、大学の通信教育部の1年間の特修生コースで大学入学資格認定を受け、1992年4月に大学の通信教育部法学部に入学し、一般教養の単位を2年で終了して司法試験の一次試験免除となります。
1994年5月に二次試験の択一試験を受験し、7月に論文試験を受験し、10月に口述試験を受験し、29歳で最難関の「司法試験」に一発で合格します。
現在、大平光代さんは、非行少年の更生に努める弁護士として活躍しています。
この本は、逆境の中でも努力し、ついに幸せをつかむ内容で、とても勇気づけれます。とてもオススメな本です!
それから、以下は、この本の最後に書いてあるメッセージです。
「もし、あなたが今すぐにでも死んでしまいたいと思っていても、絶対に自殺はしないでほしい。死んでも地獄、運良く助かっても立ち直るまでは地獄。あなたの今現在の苦しみや悲しみは永遠のものではなく、いつかきっと解決する。どうか前向きに生きていってほしい。
もし、あなたが今すぐにでも道を踏み外してしまいそうなら、思いとどまってほしい。家庭や学校や世間に対する怒りや不満を、道を踏み外すことで解消しようとしても、それは全部自分に跳ね返ってくる。自分がしたことの何倍にもなって。どうか周りの人の言うことは素直に聞いて、自分の人生も他人の人生も大切にしてほしい。
もし、あなたがもう道を踏み外してしまっているというなら、今からでも遅くはない。もう一度人生をやり直してほしい。この先も、いくたの苦難があるかもしれないが、あなたはそれに耐えられるだけの力を備えているはず。あなたはこれまで随分と辛い目にあってきたのだから。一つ一つ困難を乗り越えて、そしてその手に幸せをつかんでほしい。
あきらめたら、あかん!」
<目次>
はじめに
第1章●いじめ
転校生/ひとりぼっち/落書き/ゴミくず/濡れネズミ/登校拒否/ちくり/親友
第2章●自殺未遂
裏切り/死ぬしかない/命びろい/悪夢
第3章●下り坂
地獄/屈辱/子どもの頃/非行/すれ違い
第4章●どん底
もう、誰も信じない/底なし沼/祖母の死
第5章●転機
偶然/清荒神/ふんぎり
第6章●再出発
宅建受験/司法書士試験
第7章●司法試験に向かって
まずは中学英語から/通信養育で単位取得/父の発病/猛勉強
第8章●難関突破
最初のハードル/真夏の論文試験/「ゴウカクオメデトウ」
第9章●後悔
養子縁組/実父の死/母
終わりに
<解説に代えて>過去と向き合う強さ
解説 江川紹子
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)
<今日の独り言>
ママが「これ分からないなぁ」と悩んでいると、2歳10ヶ月の息子が「パパに聞くかぁ?」とのご提案です^_^;)そんなこと言えるようになったんだね・・・
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