<日曜は出産・育児のおはなし>
この本は、1歳から8歳までの25人の困った子ちゃんについてQ&A形式でまとめられた本です。
赤ちゃんから幼児へと成長していく節目で起きる、大小さまざまなトラブルについて書いてあり、子育てに疲れて我が子にイライラしているお母さんやお父さんたちにとって、ほっと安心できる内容となっています。
どのエピソードも、理由がわかってみれば、なんともかわいらしくほほえましいことばかりです。
幼い子どものする行動の多くは、成長・発達のうえで起こる一過性のものであり、深刻に考えなくても大丈夫なことが多いということがわかります。
この本は幼い子から幼稚園の頃までのよくありがちなトラブルをうまくまとめられており、とてもオススメです!!一度読むと、子育てがかなり楽になると思います!私が今までたくさん読んだ育児書の中でも1,2位を争う良い内容でした!
以下は、その中で特に良かった内容です。参考になればと思います!
・指しゃぶりが気になるのは、大人の側の意識です。問題行動だと思うから気になるのです。気になると注意したくなるのが人の常ですが、こどもの癖は、注意すればするほど身についてしまうものです。もしも指しゃぶりが気になって、なんとかしたいと思うなら、指しゃぶりという、感覚を楽しむ単純な遊びをしているこどもと、ほかのもっと楽しくて魅力のある遊びをいっしょにすることです。心に不安を抱えたこどもの場合も、親がいっしょに遊んだり相手をしてくれる関係がつくれれば、不安も解消していくことが多いでしょう。
・幼児はそもそも生野菜があまり好きではありません。口のなかでパサパサして食べにくいからです。ゆでたり煮た野菜のほうが食べやすく、量もたくさんとれます。あんかけにするともっと食べやすくなります。生野菜はかさが多くて量がたくさん食べられないので、親が考えるほどの栄養はとれません。無理強いして本物の野菜嫌いにならないように気をつけましょう。
・子どもにとっては遊びは急に止まれません。「もうすぐ食事だから遊びはおしまいにしてね」と、余裕をもって予告してください。そのうえで、おかたづけのときは親が一緒に片付けて、お手本と手順を見せてやることです。子どもは一緒に楽しく片付けてくれる人がいれば、遊び感覚で片づけを手伝うようになります。習慣が身につくまで、お片づけの手ほどきを一緒にしてあげてください。
・2~3歳台の子どもは人見知りに加えて場所見知りもします。子どもは慣れて安心できるまで、自分を保護してくれる心強い母親に見守ってほしいと思います。このとき、母親が子どもを早く離そうとしてあせると、子どもはかえって不安を強くし、ますます離れられなくなります。この時期は、お母さんも童心に返って、子どもと一緒に遊びの仲間入りをしてみることです。子ども同士の橋渡しをするのに最善の方法は、お母さんが一緒に遊ぶことです。他の子どもに対するお母さんの「人付き合い」を見て、子どもは人付き合いのマナーとルールを覚えていきます。
・子どもがお風呂を怖がるときは、子どもを安心させてください。強制的にお風呂に入れるのは一休みしてください。部屋に電気をつけ、明るく安全にしておいて、お母さん、お父さんがお風呂に入り、髪を洗うのを洋服を着たままいつでものぞきにいけるようにしてあげましょう。よほどこじれて恐怖感をもった子供でも2~3ヶ月もすれば、印象がうすれ、自分からお風呂場へ入ってくるようになることでしょう。あせりと強制は禁物です。大切なのは恐怖感を取り除き、安心させてあげることです。
・母親のあと追いをする時期は、こどもに無用な不安を与えないように「トイレに行ってくるね」「洗濯物をベランダに干してくるね」と、ひとこと伝えてから行動に移るように心がけたいものです。母親がどこにいるのか所在が分かれば、一人で待てるようになるのは時間の問題です。自分から離れた親がそう遠くまでは行かないし、必ず戻ってきてくれるということを体験を通して確認し、安心できるようになると、子どもは少しずつ母親から離れ始めます。目の届く範囲から声の届く範囲へと行動半径を広げ、やがては自分の身の丈にあった外界へと、1人で冒険に出て行くようになります。
・めずらしくおもちゃをかたづけたり、子どもなりに一所懸命いい子をしているときに、言葉を惜しまず声をかけて上げることは大切です。それも大げさに「イイ子ね」とほめるのではなく、「あら、1人でおもちゃかたづけてくれたの」と、あなたの行動をいつもちゃんと見ているわよ、と伝えることです。子どもはお母さんが自分のことに関心を寄せ、よく理解してくれることが実感されれば、心も落ち着き、お母さんを驚かせて、ふり向いてもらう必要がなくなります。
・子供の個性は大人と同じように多種多様です。子供の遊びは大人の趣味と共通で、アウトドア派とインドア派があります。子供は外で遊ぶのが大好きかといえば、必ずしもそうではありません。家のなかでブロックやジグソーパズルで遊んだり、迷路やお絵かきが何より楽しいという子がいます。犬でも散歩の大好きな犬と大嫌いな犬がいます。
<目次>
はじめに
1 幼い子のクセと生活習慣
Q1 指しゃぶり
Q2 ほ乳びんをはなせない
Q3 野菜ぎらい
Q4 性器をさわる
Q5 おかたづけできない
Q6 飼い猫をいじめる
2 幼い心と自己主張
Q7 人見知り
Q8 おばあちゃん子
Q9 お風呂をいやがる
Q10 あと追い
Q11 疳が強い
Q12 「バカヤロー」を連発する
Q13 人のものをとる
Q14 「どうして?」の連続
3 幼い子が園で過ごすとき
Q15 かみつく
Q16 友だちの輪に入らない
Q17 「自閉的傾向」がある
Q18 泣き虫
Q19 こだわりが強い
Q20 なにをするのものんびり
4 幼い世界を旅立つとき
Q21 お店のものをとる
Q22 うそをつく
Q23 眉毛をぬく
Q24 おこづかいでおごる
Q25 夜中に泣いてこわがる
おわりに
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<今日の独り言>
3歳0ヶ月の息子は、手足や顔など、生傷が絶えなくなりました。まあやんちゃざかりなので、仕方がないですね^_^;)
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