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ASEAN諸国でも過熱するバイオエタノール車の開発競争

<木曜は車のおはなし>

 タイ政府は、2007年6月上旬にエコカーの税制優遇策を決定し、その中で2008年1月から、バイオエタノールを20%混合したガソリンに対応するクルマには物品税を5%差し引くという優遇策が打ち出されました。

 バイオエタノールとは、サトウキビなどの植物成分を発酵させて造ったアルコールで、植物が成長過程で二酸化炭素を吸収するために、地球温暖化の抑止効果があるとされ、地球環境保護の面で普及が進んでいるものです。

 そもそもバイオエタノールがブラジルなどで普及したのは、原油輸入を抑制、外貨の節約という経済的理由によります。

 特に気候が温暖なASEAN地域では、植物の育成に最適なうえ、特定作物の過剰生産を吸収するという農業政策上からも普及しやすい素地があります。これに、昨今の原油高と地球環境問題が加わり、ASEANでは、ブルネイなどの産油国を除けば、バイオエタノールの普及を後押しする要因はより強まり、バイオエタノール車の開発競争が激化しそうです。

 ただ、バイオエタノール対応車は、それほど困難な技術は必要としないため、自動車メーカーにとってはビジネスチャンスでもあるようです。

 週間ダイヤモンド(2007.7.14)p21から引用しました。

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<今日の独り言>
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