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東和フードサービスのバフェット流投資判断

<土曜は株のおはなし>
 
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 「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」という本では、バフェット流銘柄選択術が示されており、具体的には以下の13の質問を満足できれば、その株式を購入した方が良いというものです。

 私はこの本にとても感銘を受け、このブログの左側の方にもオススメな本として紹介している次第であります。

 今回は、東和フードサービスについて具体的に判断してみたいと思います。株式投資の参考になればと思います。

 データは、四季報CD-ROMが主ですが、Yahoo(ホームページ)ロイター(ホームページ)MSN(ホームページ)を参考にしました。

1消費者独占力を持っているか?
 東和フードサービスは、パスタが主力ですが、美味しく、デザートにも注力していて、女性に人気のある店で消費者独占力を持っていると思います。高級喫茶店も当然消費者独占力を持っていると考えられます。

2事業内容を理解しているか?
 パスタ主力の外食チェーン、首都圏の駅ビルなどに直営出店、若者向け飲食店と高級喫茶を併営しています。スパゲッティ屋ドナ32%、ダッキーダック36%、ぱすたかん11%、カフェ18%、他3%(2007.4)

3製品・サービスは20年後も陳腐化していないか?
 パスタ等は20年後も陳腐化しないと思われます。

4コングロマリット(直接の関係を持たない多岐に渡る業種・業務に参入している企業体)か?
 外食に特化し、コングロマリットではないと思います。

5 1株当たり利益(EPS)は安定成長しているいか?
     EPS  BPS ROE(EPS/BPS) 配当 配当性向 株価(年末) PER(株価/EPS)
2000,4 618.73 1094.54 56.5%       0   0.0%     0.00
2001,4 1,040.89 2135.42 48.7%       0   0.0%     0.00
2002,4 789.78 2107.12 37.5%       0   0.0%     0.00
2003,4 659.75 2589.31 25.5%      50   7.6%     0.00
2004,4 319.85 1596.99 20.0%      30   9.4%     0.00
2005,4 264.33 2460.64 10.7%      40   15.1%    4,450    16.84
2006,4 180.32 1391.58 13.0%      25   13.9%    3,510    19.47
2007,4 186.24 1542.44 12.1%      25   13.4%    2,850    15.30
平均    28.0%        7.4%          17.20
-15.8% (EPS成長率)
 EPSは下落傾向にあります。

6安定的に高いROE(平均)をあげているか?
2004,4 22.13% ←四季報、ロイター
2005,4 13.58% ←四季報、YAHOO、ロイター
2006,4 13.76% ←四季報、YAHOO、ロイター
2007,4 12.69% ←YAHOO、ロイター
平均ROE 15.5%
ROEは10%以上と高い水準にあります。

7強固な財務基盤を有しているか?長期負債/税引利益倍率
6.65
 この本では長期負債となっていますが、有利子負債で計算しました。この負債を返済するのに6.65年かかる財務となります。少し負債が多いかもしれません。

8自社株買戻しに積極的か
MSN(財務諸表→10年間の概括)で10年間の発行済み株式数のデータあり
2000,3 2 (百万)
2001,3 2 (百万)
2002,3 2 (百万)
2003,3 2 (百万)
2004,3 2 (百万)
2005,3 2 (百万)
2006,3 2 (百万)
2007,3 2 (百万)
自社株買いはしていないようです。

9製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?
2007年に価格改定をしているようで、製品・サービス価格の上昇率はインフレ率を上回っていると思われます。

10株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか?
ここ2年株価は下落傾向です。

11株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)と利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
現在の株価 \2,750
A:株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)
6.8%
B:予想EPS成長率
-15.8%
A+B -9.0% :長期投資の期待収益率
国債の利回り
1.723% 10年国債
2.436% 30年国債
米国で当時7%
 EPS成長率が悪い為、期待収益率はマイナスとなり、国債利回りより悪くなっています。

12株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
株主資本の予想成長率
=ROE(1-配当性向)
14.4%
10年後の予想BPS=直近のBPS×(1+株主資本の予想成長率)^10
5,915

10年後の予想株価=10年後の予想BPS×平均ROE×過去10年間の平均PER
\15,811

今後10年間の期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
19.1%
擬似債券と考えた期待収益率は19.1%と高い値となっています。

13過去のEPS成長率をもとに計算する手法で期待収益率を計算せよ
過去の平均EPS成長率=(直近のEPS/10年前のEPS)^(1/10)-1
-15.8%

予想EPS=直近のEPS*(1+過去の平均EPS成長率)^10
34

10年後の予想株価=予想EPS×過去10年間の平均PER
\576

期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
-14.5%
EPS成長率がマイナスのため、期待収益率はかなり悪い値となっています。

<まとめ>
 東和フードサービスは、消費者独占力を持ち、事業内容もパスタ主力で分かりやすく、製品・サービスは20年後も陳腐化しないと思われ、コングロマリットではありません。
 また、安定的にROEは高く、擬似債券と考えた期待収益率は良く、株価は下落傾向にあるので、買いかもしれません。
 懸念する点としては、EPSは下落傾向のため予想期待収益率は悪く、負債は有利子負債/税引き利益が6.65と少し悪く、自社株買いには積極的ではないなど、マイナス面が目立ち、あまり買い推奨はできないかもしれません。

株のお話しまとめ(2006年)

<今日の独り言>
 3歳7ヶ月の息子がついに卒乳(離乳)しました。もう飲まないとのことです。もう1週間ほど飲んでいません。ママは寂しくなりましたが、最後に長ーいキスを息子がしてくれ、そしておっぱいにありがとうと言ってくれました・・・

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