<金曜は本の紹介>
この本は、「労力」「時間」「知識」「人脈」という4分野に自己投資し、パーソナルキャピタル(自分資産)を構築し、レバレッジ(てこの原理)をかけて、不労所得的に成果を上げ、DMWL(Doing more with less(少ない労力と時間で大きな成果を獲得する))を実現することについて書いてある本です。
従来の考え方は、「労力・時間1に対して成果が1上がる」というものがベースにあり、成果を上げようと思うと莫大な時間・労力が必要になり、仕事に追われるハードワーカーという人生になってしまいます。しかし、このレバレッジ・シンキングでは、「労力・時間1に対して成果は無限大」にまで高めることが可能になります。そして、さらに不労所得的なリターンを得ることができ、労働時間や労力が半分になっても、収入が倍になるといったことが可能になるのです。
この本は、以前レバレッジ・リーディングを紹介しましたが、そのほかにレバレッジ時間術という本も書かれていて、これらはパーソナルキャピタルの「知識」と「時間」の部分にレバレッジをかけるノウハウでした。この「レバレッジ・シンキング」という本は、それらの上位概念となるもので、レバレッジのベースの考え方をより詳しく説明するとともに、DMWL実現のためのノウハウを伝えるものです。
より良い人生を送るためには、とても参考になる本だと思います!!もっと若い時に読んでいればなぁと思いました!とても激しくオススメです!!
以下はこの本のポイントです!
・レバレッジ・シンキングの4つの投資対象は「労力」「時間」「知識」「人脈」
・レバレッジ・シンキングは考え方を変えるだけなので、意欲さえあれば誰にでも簡単にできる
・自己投資によって、パーソナルキャピタルを構築でき、これにレバレッジがかかって、不労所得的に成果が上がっていく
・さらに再投資によって、パーソナルキャピタルは加速度的に増えていく。費やした労力・時間に対し、成果は無限大にまで引き上げることができる。
・「DMWL(少ない労力と時間で大きな成果を得る)」という考えを常に意識する
・パーソナルキャピタルとマインドを兼ね備える。
・ゴールを明確に描くことで、余計なことをしなくなる
・パッシブではなく、アクティブに行動せよ。
・労力のレバレッジは、どうすれば少ない労力で大きな成果を上げられるか、にある。
・うまくいった方法を仕組み化すれば、いつでも誰でも再現することができる。
・マニュアル化・フォーマット化・チェックリストづくりに時間を費やす
・無意識化・習慣化によって、自動的に身体が動くようになる。
・大きな習慣をつくるには、小さな習慣から始める。小さな良い習慣を身につけていくと、良い流れが生まれる。
・習慣は数値管理をすることで、モチベーションを高め、自分を動かすことができる。
・成果に結びつけるKSF(キー・サクセス・ファクター)を見つけ出すことが成功へのカギ。その手段としては、俯瞰逆算思考が不可欠。
・1つのフィールドで2つのことをやる二毛作で成果が大きく変わる。
・限界は自分でつくってしまっているだけである。「自分はできる」と思うことで、プラスのレバレッジがかかる。
・時間がないから成果が上がらないのではない。時間があるから成果が上がらない。
・知識労働社会では、時間を積み重ねれば積み重ねるほど成果につながるという仕事はほとんどない。時間にレバレッジをかければ、短い時間でも成果を上げることはできる。
・時間は投資することで増やすことができる。さらに投資で増えた不労所得的に生まれる余裕時間で再投資し、DMWLを実現することができる。
・仕事のスピードが速ければよいと誤解する人がいますがそうではありません。成果を上げることが重要なのです。成果を短時間で上げることが重要なのです。
・少ない労力・時間で大きな成果を上げる目的は、さぼるためではありません。余った時間でテレビを見たり、無駄な睡眠をしていたのでは何の意味もないのです。だからこそ生まれた時間を有効に使うプランがなければなりません。また仕組みづくりも重要です。たとえば、時間割があれば、その余った時間を何に使うかも決まっているはずだからです。
・俯瞰逆算思考のレバレッジ・スケジューリングで行動する前に計画を立て、全体の流れから今日の「タスクリスト」に落としこむ。
・俯瞰逆算思考のメリットは、ゴールがはっきりしていること。一定の時間の中で、成果を上げるためには何をやらなくてはならないのかがわかる。
・時間割をつくることは、投資でいうアセット・アロケーションのようなもの。「インプット」「アウトプット」「生活」「プライベート」の4つに分類して考える。
・時間割によってルーチン化することで、無駄な時間を過ごさないようになる。
・自己投資の時間を時間割でブロック(天引き)し、タスクには制限時間を設ける。
・時間の固定費を削ることを意識する。睡眠のメカニズム(睡眠は90分の倍数が良い。15分の昼寝が良い。日の出に起きるのが良い)やパソコンのノウハウを研究して、実践することは、大きな効果をもたらしてくれる。
・知識への投資は単なる勉強ではない。常にリターンを追及する意識が必要。
・知識のレバレッジの基本は「1から100を生む」という発想。成功した人のやり方を学んで、そこに自分なりの応用を加えるのが成功の近道。限られた時間の中で成果を上げるには、この方法が最も効果的。
・雑誌は月間約20冊を読んでいます。日経ビジネス、週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済、AERA、プレジデント、日経ビジネスアソシエ、The21、宝島、Think!、GQ、GOETHE、クーリエ・ジャパン等。読み方は、ビジネス書のレバレッジ・リーディングと同じです。読む前に一手間かけて、それから、自分にとって必要な記事のみをピックアップしていくようにして、アクティブに読むようにします。読後には、レバレッジ・メモに残して、活用できるようにします。
・テレビは、ニュースモーニングサテライト、ワールドビジネスサテライト、ガイアの夜明け、ソロモン流、カンブリア宮殿、真相報道バンキシャ!、報道特集、ワールドニュースアワー・アジアを定期的に視聴しています。テレビはフローの情報が多いので、いかに効率的に自分が必要なものを見つけるかに集中します。方法としては、生放送では見ずに、見たい番組はハードディスクに録画し、決めた時間に、レバレッジ・リーディングと同様、必要なところは通常の速度、必要ないところは1.5倍速から飛ばして見るのです。いわばアクティブ・ウォッチングすることにしています。
・成功者はみな前例にレバレッジをかけている。自分に似たタイプに学ぶのが基本。
・ビジネス書の多読法であるレバレッジ・リーディングは、読書後にレバレッジ・メモをつくって実践することでレバレッジがかかる。雑誌やテレビ、ウェブでも応用可能。
・スクール、セミナー、通信教育は、本よりもカスタマイズされた形で、前例を体形立てて教えてくれる。
・先輩や同僚、他企業など外部のノウハウにレバレッジをかける。
・レバレッジ・リーディングの成果をチームでのミーティングにかけることで、チーム全体にレバレッジがかかり、乗数分の成果をもたらす。
・人脈によってレバレッジがかかると、自分1人で出せる成果の何倍もの大きな成果を生み出すことができる。
・基本はコントリビューション。相手にどんなバリューを提供できるかにある。
・人脈づくりは5年、10年、20年といった長期スパンで考える。
・人脈ができたら、次々につないでいくことで、レバレッジ・ネットワークができあがる。メンバー全員にレバレッジがかかるようになる。こうしてつくられたネットワークは有機的に成長していく。
・自分自身で会を主催することで、パワフル・コネクションを構築する。参加者全員にメリットがあるようなセグメント化された場であることが大切。
・自分のことを理解してもらう最良の方法はパーソナルブランディングにある。
・マインドの高い、これから伸びていきそうな人とのネットワークを築く。集団の中でお互いに影響しあうと、自分のマインドも上がり、お互いにレベルアップする。
・本当にうまくいっているかどうか、プロや経験者・実践者をアドバイザーにする。間違った方向に進まないよう、アドバイザー選びには細心の注意を図る。
・オススメブックリスト
<人脈のレバレッジ>
<知識のレバレッジ>
<時間のレバレッジ>
<労力のレバレッジ>
<目次>
はじめに
第1章 常にレバレッジを意識せよ
トレーニング不足のビジネスパーソン
なぜあなたの成果が上がらないのか
レバレッジという考え方
4つのパーソナルキャピタルを構築する
DMWLを常に意識せよ
パーソナルキャピタルとマインドを兼ね備えよ
ゴールを定め、「しないこと」を見つけよ
アクティブに行動せよ
自分の現在位置を知ろう
DMWLのバックボーン
第2章 労力のレバレッジ
労力のレバレッジとは何か
仕組み化のメリット
マニュアルとフォーマットの重要性
逆算発想のチェックリスト
無意識化・習慣化が成功のカギ
大きな習慣をつくるには小さな習慣から
習慣チェックリストの数値管理
KSFを見極める
80対20の法則とKSF
俯瞰逆算思考でKSFを見つけよ
二毛作でさらなる効率化
自己暗示と言葉のレバレッジ
エクササイズのレバレッジ
第3章 時間のレバレッジ
時間のレバレッジとは何か
時間は投資によって増やすことができる
俯瞰逆算思考で立てるレバレッジ・スケジューリング
俯瞰逆算思考で生まれるタスク
時間のルーチン化
投資中心のわたしの時間割
自己投資の時間を天引きに
タスクには制限時間を設けよ
時間の固定費を削れ
睡眠の科学
テクノロジーとレバレッジ
第4章 知識のレバレッジ
知識のレバレッジとは何か
1から100を生む
成功者はみな前例にレバレッジをかけている
時間に限りがあるから学ばざるをえない
自分に似たタイプから学ぶ
自己投資法としてのレバレッジ・リーディング
本の内容を実践してこそレバレッジがかかる
その他メディアとのつきあい方
スクール、セミナー、通信教育とのつきあい方
外部のノウハウにレバレッジをかける
レバレッジ・ミーティングのすすめ
会社を回復させたレバレッジ・ミーティング
レバレッジ・メモで投資を行う
第5章 人脈のレバレッジ
人脈のレバレッジとは何か
基本はコントリビューション
コントリビューションベースの人脈づくり
会の主催でパワフル・コネクションを
自分のブランディングを行う
マインドの高い集団で伝染する
他人の力にレバレッジをかける
経験者・実践者をアドバイザーにせよ
■レバレッジ・シンキング おすすめブックリスト12
■レバレッジ・シンキング チェックリスト50
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)
<今日の独り言>
3歳8ヶ月の息子はレゴの空港のおもちゃが欲しいとのことです。我が家では、息子がサンタクロースに手紙を書いて、クリスマスにサンタクロースからプレゼントしてもらうことになりました^_^;)
レゴいいですよねー^^
レゴいいですよねー^^
子供ながらに「憧れ」を持つアイテムだと思います。
サンタさんは世界一のバイリンガルさんですよね。
umasashiさんコメントありがとうございます!
umasashiさんコメントありがとうございます!
空港のレゴが欲しいと息子が言っていたので・・・でも横須賀線の電車がいいとか言うのは困ります・・・^_^;)
どうも初めまして。本の書評をふらふら検索してい…
どうも初めまして。本の書評をふらふら検索していたところ
ここに辿り着きました。
amazonのレビューでも良いのですが、結構ヤラセも多いですからね。
個人のブログの方が結構、信用できたりします。
本田さんのレバレッジシリーズは全部読みましたが
一番良かったのは、この「シンキング」です。
会社経営者をスポーツ選手に例えている箇所があって
なぜ経営者は練習しないで本番に臨むのか、というくだりが印象に残っています。
確かに真剣勝負に臨むのは経営者も選手も同じですからね~
ではでは、また遊びにきますね~
ゆきんこさんコメントありがとうございます!!
ゆきんこさんコメントありがとうございます!!
確かに会社経営者をスポーツ選手に例えている箇所があってなぜ経営者は練習しないで本番に臨むのか、というくだりは私も印象に残っています。
確かに何事も練習は必要ですね。
また遊びに来てください!