<金曜は本の紹介>
「子どもの身長を伸ばすためにできること(額田成)」の購入はコチラ
この本は、低身長専門ぬかた小児科クリニックを開院している医学博士の額田成さんが、子どもの身長をのばすための食事や睡眠、運動等の生活習慣について2色刷りで漫画も取り入れて、とても分かりやすく書かれた本です。
また具体的な料理のレシピや、具体的な成長ホルモン療法のQ&Aもあります。
特に、高タンパク質・低カロリーの摂取が必要なこと、カルシウムだけでなく亜鉛・マグネシウム摂取も大切なこと、リン酸塩等の添加物がよくないこと、十分な睡眠時間が必要なこと、運動が必要なこと、良い家庭が必要なこと等が勉強になりました。
子どもの低身長で悩む親にとっては、とても良書だと思います!とてもオススメです!!
我が家も、子どもの低身長で悩んでいて、特に睡眠時間が不十分だったということが分かり、さっそく実践して早速効果が出ているようです。(こまめに最近身長測っています^_^;))
なお、同じ著者で、「子どもの身長を伸ばす生活マニュアル」という本もありますが、こちらはデータを取り入れた詳細版です。
ほぼ同じ内容なので、まず最初に「子どもの身長を伸ばすためにできること」を読んだ方が理解しやすいと思います。
また、「子どもの身長を伸ばすためにできること」には、いくつか具体的な料理(レシピ)がありますが、もっとレシピを知りたい場合には、「子どもの身長を伸ばす成長食レシピ」を読むのがオススメです。
「子どもの身長を伸ばす生活マニュアル(額田成)」の購入はコチラ
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以下は、この本「子どもの身長を伸ばすためにできること」のポイントなどです。
・わたしは、約20年間にわたり、低身長のお子さんの診療に携わってきました。受診されたお子さんのなかには、治療を必要とするお子さんもいます。しかしその一方で、生活面の改善をするだけで身長の伸びがよくなっているお子さんも多数いらっしゃいます。そうした経験から、「身長を伸ばすために役立つ情報を、具体的かつ正確に伝えたい」と思い、一冊の本としてまとめました。
・「牛乳さえ飲めば、背が伸びる」というのは、間違った思い込みです。もちろん、骨にとってカルシウムは大切な栄養素。でも、1日に1リットル以上など過剰に牛乳を飲むと、満腹感で食欲がなくなったり、肥満の原因になることも。その結果、背が伸び悩むことさえあります。
・背を伸ばすのに重要なのは、じつはタンパク質です。タンパク質は「骨や肉の材料」となります。骨をつくり、背を伸ばす役割を果たすのです。また、骨の成長に不可欠な「成長ホルモン」の分泌を促す作用もあります。いっぽうのカルシウムは、「骨を強くする」栄養素。つまり、骨をつくるタンパク質と、骨を丈夫にするカルシウムを十分に取り入れてこそ、はじめて「健康的に背を伸ばす」ことになります。
・「何を食べるか」よりも「いかに楽しく食べるか」が、とても重要です。楽しんで食べたときと、ストレスを感じながら食べたときでは、吸収量に大きな差があります。とくにカルシウムやタンパク質は、リラックスして食べたほうが、効率よく吸収できます。
・「寝る子は育つ」ということわざがあります。これは、科学的にも正しい事実です。子どもの成長にとって、非常に大切な「成長ホルモン」は、昼間起きているときより、夜寝ているときのほうが多く分泌されます。睡眠初期の深い眠りの時期に分泌が多く、血液中の成長ホルモン濃度はピークに達します。もし、途中で睡眠を妨げられたり、睡眠時間が短いと、成長ホルモンの分泌が悪くなり、背の伸びも悪くなる可能性があるのです。
・適度な運動は、子どもの身長の増加には欠かせない、大切なもの。運動自体が、成長ホルモンの分泌を促し、熟睡を誘い、睡眠中の成長ホルモン分泌をも促します。さらに、運動の適度な刺激が骨を強くし、食欲も促進します。運動不足になると、食欲が出にくく、寝つきが悪くなることもあります。その結果、朝起きられず、朝食をとらなくなる。それがからだや頭の働きを鈍くし、また運動不足の一日をすごす、という悪循環におちいることもあります。運動をすると、食欲が増し、熟睡できて、朝もスッキリと目覚める。朝食をしっかりと食べることができ、よい形で一日をスタートできます。運動ひとつで、こんなにも日常生活に差が生じることもあるのです。
・妊娠中の栄養の取り方は、とくに注意が必要です。食べすぎはよくありませんが、栄養不足も胎児の発育に悪影響がでます。妊娠中毒症などにも注意を払いながら、必要な栄養はきちんととるように心掛けることが大切です。また妊娠中の過度の飲酒は非常に危険です。アルコール中毒の妊婦の胎児は非常に小さく、ほかの障害がみられることもあるのです。妊娠中は適度に動くことも必要です。
・背を伸ばすには、思春期を遅らせて、伸びる時間を少しでも長くすることが大切です。遺伝などの影響もあって、人為的に遅らせることは難しいのですが、生活習慣などにより、ある程度ならコントロールできます。まず、カロリーのとりすぎは、女子の場合はとくに思春期を早めてしまいます。また、家庭内で夫婦げんかが絶えないなど、子どもが精神的に不安定な状態が続くと、無意識に早くおとなになろうとして、思春期が早く訪れる傾向があります。そのほかには、食品などによる環境ホルモンの影響も考えられています。
・肉や魚など、タンパク質の多い食品には、脂肪分も多く含まれていることが多いもの。肥満を防ぎながら、背を伸ばすには、「高タンパク質・低カロリー」の食材が最適です。太りやすい子はもちろん、脂っこいものを食べるとすぐ満腹になってしまう小食の子も、脂肪の取り過ぎを避けることが改善に役立ちます。
・乾燥わかめや干しエビなどの海産物も、カルシウムが豊富で、常備しておきたい食品です。とくに手作りふりかけはおすすめ。干しエビ、乾燥わかめ、干魚、かつおぶし、青のり、ごま、大根の葉など、好みの材料をミキサーで混ぜるだけ。添加物もなく、カルシウムも豊富です。野菜では、小松菜が代表格。大豆製品はカルシウムのほか、タンパク源としても大切な食品。
・亜鉛は、体内の酵素の働きを助け、成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。ある国で、背が高い人と低い人での、体内の亜鉛の量を調べました。その結果、背の高い人のほうが体内の亜鉛の量が多いことがわかりました。また亜鉛不足は、食品の味に鈍くなる、味覚障害につながるともいわれています。これは、食欲不振の原因にもなっていまいます。
・不足しがちなミネラルがマグネシウム。マグネシウムは、カルシウムの吸収と代謝を調節します。大切なのは、カルシウムとのバランスです。カルシウムとマグネシウムの理想バランスは2対1です。カルシウムだけを大量にとっていると、余分なカルシウムは体外に排出されます。その際にマグネシウムも一緒に排出されてしまいます。つまりカルシウムだけをとると、かえって骨のカルシウムが減ってしまう、奇異な現象がおこっているのです。マグネシウムは、木綿豆腐や納豆、大豆、枝豆、干しひじき、カツオ、ホウレンソウなどに豊富に含まれています。これらを摂取することで、カルシウムの排出を防ぐことができます。
・ハム、ソーセージなどの加工食品や市販のハンバーグ、缶ジュースや清涼飲料水・・・・子どもが好み、親にとっても便利な食品です。でもこれらの加工食品は、食品添加物を多く含んでいます。これらの加工食品に含まれる添加物の一部(リン酸塩、フィチン酸など)は、体内や食品中のカルシウムや亜鉛、マグネシウムを体外に追い出してしまいます。たとえ子どもの発育には有害でも、発ガン性さえなければ堂々とまかり通っているのが食品添加物の現状です。
・のりには鉄分をはじめ、マグネシウムやビタミンA、B、C、Eが多く含まれています。ビタミンA、C、Eには強い抗酸化作用があります。これらは、子どもを感染症から守り、からだに抵抗力をつけてくれます。
・桜エビにはタンパク質とカルシウムを豊富に含みます。その量は、大さじ3~4杯で、牛乳1杯とほぼ同等になります。
・しらす干しにはカルシウム、鉄、ビタミンB2、D、マグネシウムが豊富に含まれています。丸ごと食べられるので、成魚のイワシよりも栄養価が高いといえます。骨や歯の成分となるのはカルシウムですが、しらすに多く含まれるビタミンDやマグネシウムが、その吸収を助けます。
・未就学の幼児では、10時間以上の睡眠がほしいもの。朝は起こさなくても自分で起きるのが理想です。この時期に「早寝早起き」、「朝ごはんを食べる」という、よい習慣を身につけさせましょう。また、昼寝は2時間くらいまでがよいとされています。小学校低学年は、思春期の前段階。10時間前後の睡眠が理想です。この時期の睡眠はとくに大切で、成長ホルモンの分泌に正比例して、背が伸びていきます。小学校高学年から中学生くらいの思春期は、もっとも背が伸びる時期です。9時間半程度の睡眠が必要でしょう。思春期の終わり(女子の初潮、男子の声変わり)ごろなら、8時間程度で十分です。高校生以上ともなれば、7~8時間半くらいでしょう。すっきりと目覚めるなら、もっと短くてもかまいません。
・食事、運動、睡眠に問題がなくても、愛情がなければ、子どもは育ちません。不思議なことに、子どもは精神状態が不安定になると、成長ホルモンの分泌量が減ってしまい、身長の伸びは悪くなってしまうのです。また情緒が不安定だと、食欲がなくなったり、睡眠が浅くなったりします。それらの原因も加わって、身長の伸びが悪くなると考えられます。とくに「母親の愛情」は、身長の増加に大切です。
・夫婦仲も、子どもの成長に影響してしまいます。しょっちゅう夫婦げんかをしていると、子どもは情緒不安定になり、成長ホルモンの分泌が悪くなってしまいます。
<目次>
はじめに・・・正しい知識で、のびのびと育てましょう
登場人物紹介
PART1 身長を伸ばすための俗説と正しい知識
○身長は遺伝で決まるの?
子どもの身長は、親からの遺伝だけでは決まりません
○牛乳を飲むと身長が伸びるの?
いくら牛乳を飲んでもそれだけでは身長は伸びません
○寝る子は育つってホント?
「寝る子は育つ」は正しいことわざ。睡眠は、身長の伸びに影響します
○ぶら下がれば身長は伸びる?
ぶら下がり運動をしても身長は伸びません
○小さく産んで大きく育てる
今の時代は大きく産んで大きく育てるほうが成長には有利
○身長はいつまで伸びるの?
思春期”前”までの伸びが、「最終身長」に影響します
子どもの身長伸び度チェック
PART1のまとめ
PART2 身長の高い子に育てる栄養と食事
○身長を伸ばす食事ってどんな食事?
身長を伸ばすために1日に必要なタンパク質の量は?
タンパク質の摂取は高タンパク質・低カロリーがキーワード
カルシウムの豊富な食品と、上手な摂取のしかた
亜鉛・マグネシウムも身長を伸ばす大切な栄養素
子どもの発育にとって、添加物を多く含む食品は要注意!
太らずに身長を伸ばすにはどうすればいいの?
小食は成長の大敵。でも食べてくれない子にはどうする?
身長を伸ばすために、上手に栄養をとるコツ
○簡単!安心のおすすめメニューは・・・?
身長を高くする高タンパク質・低カロリーの食材別ランキング
豆腐の和風ハンバーグ
こんがり焼いたマグロステーキ
簡単ちゃわん蒸し
元気もりもり八宝菜
豚ヒレ肉のチーズはさみ焼き
カジキのプロヴァンス風
アサリとイカのお好み焼き
豚ヒレ肉と小松菜の煮もの
ライ麦パンのささみサンド
栄養たっぷり煮込みうどん
イワシつみれの洋風かきたま汁
タラ入り海の幸のスープ
市販のお菓子はひかえめに。おやつは手作りがいちばん
カルシウムたっぷりスコーン
きな粉をまぶした豆乳もち
ぬかた先生特製ジュース
きな粉とごまのクッキー
ふわふわパンケーキ
PART2のまとめ
PART3 身長を伸ばすには生活習慣が大切
○なかなか寝ないけど、どうすればいい?
子どもにとって理想的な睡眠時間はどのくらい?
夜食はやめて朝食をしっかりとること
夜尿があっても夜中に起こしてはいけない
○運動をさせるには、何がいいの?
身長を伸ばすためのよい運動、悪い運動とは
身長を高く見せるためのよい姿勢と悪い姿勢
肥満の原因は、睡眠・運動不足と栄養のかたより
○愛情や家庭の雰囲気も、影響する!?
身長を伸ばすためのビタミンI(愛)ってどういうこと?
夫婦仲よくが、子どもの身長を高くする基本
PART3のまとめ
PART4 身長を伸ばす成長ホルモン療法のQ&A
○治療が必要な場合って、どんなとき?
Q低身長とは、どのくらいの身長のことでしょうか?
Qかなり身長が低いのですが、何かの病気なのでしょうか?
Q低身長の検査を受けたいのですが、どのような検査をするのでしょうか?
Q成長ホルモン分泌刺激試験ってどういうものでしょうか?
Q成長ホルモン治療はどのような場合に効くのですか?
Q成長ホルモン療法はなぜ必要なの?また、どのくらい身長が伸びますか?
Q治療の期間はどのくらいでしょうか?費用のことも気になるのですが・・・
Q成長ホルモン治療による副作用ってあるのでしょうか?
Q自宅で注射するんですよね?わたしにできるかどうか、心配です。
Q先生の低身長クリニックでは、どのような治療をされていますか?
おわりに・・・身長を伸ばすのに一番大切なもの。それはビタミンI(愛)
<今日の独り言>
久しぶりに、のこぎりで太い丸太を2本切ってかなり疲れたのですが、よい運動になりました!普段使わない筋肉を使って、筋肉痛がします^_^;)
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