ヘッダーメッセージ

「「捨てる力」がストレスに勝つ(斎藤茂太)」という本はとてもオススメ!

<金曜は本の紹介>

「「捨てる力」がストレスに勝つ」の購入はコチラ

 この「「捨てる力」がストレスに勝つ」という本は、精神科医である斎藤茂太さんがその精神科医としての経験や自分の経験を基に、さまざまなものを捨てることによって実は幸せにつながるということについて書かれたものです。

 思いこみや先入観で持っている色々なものを捨てることは、実は心安らかに健康的に、自分らしく、ポジティブに、そして幸せに生きることにつながるということを、具体的に分かりやすく79項目にわたって書かれています。

その79項目は、大きく以下の8つに分かれています。

 ・前向きな自分になるために捨てるもの
 ・よき人生のために捨てるもの
 ・捨てる人ほど大きく伸びる
 ・日々安らかに過ごすために捨てるもの
 ・健康な自分のために捨てるもの
 ・「うつ」を避けるために捨てるもの
 ・人間関係のために捨てるもの
 ・自身を持つために捨てるもの

とてもオススメな本です!

以下はこの本のポイントなどです。

・これさえ捨てれば人間、あんがい幸せに生きてゆけるのではないか・・・・・と、つねづね思っているものが3つある。それは、「うらやましい」「悔しい」「憎らしい」この3つの「しい」は往々にして私たちの心をいら立たせ、かき乱し、ストレスだらけにする。さらに夜の安眠を妨げ、食欲を奪い、血圧を上げ、心臓に負担をかけ、元気の源になるエネルギーを奪い去り、結果的にさまざまな病気を誘発する。だからこそ自分のために、前もって、この3つの「しい」を捨て去っておくほうがよいのだ。とはいっても、なかなか捨てられないのも、この3つの「しい」だ。

・健康的なときにはわからないが、病気になるとわかることがある。それが、入院患者へのお見舞いでは、長居は禁物ということ。ひと言お見舞いを述べて、すぐに退去するべし。それが患者への「よい薬」になるのである。

・私のいう「上手なスケジュール管理のコツ」とは、予定しておいたことを、どうやって果たしてゆくのかということではなく、予定していておいたことから、どうやって「どうでもいいこと」を捨て去ってゆくか、ということにあるのだ。

・どうすれば、いまに満足できるようになるのか。これは「小欲知足」しかあるまい。多くのことを望まず、わずかなものであっても、それに満足すること。いま自分の手にあるものを毛嫌いするのではなくて、満足するように工夫してみること。

・人のいうことに耳を傾ける、人の話を黙って聞く、しかもそれを理解しながら・・・・・というのは、正直、すごく疲れもする。いっそ耳を貸さずにいるほうが、ずっと楽だ。楽だから、年寄りはがんこに傾きやすいという面もある。「がんこは元気な証拠」などと間違った認識を持ってはいけない。生きてゆくエネルギーがなくなってきたから、がんこになってしまうのである。それこそ「老いた」証拠なのである。がんこを捨ててこそ、若くいられるのだ。

・50歳の声を聞く頃から、少しずつ定年後の準備をしておくことだ。趣味をつくる、ボランティア活動を始める、ご近所の人たちとの人間関係をつくっておく、仕事以外の仲間をつくる・・・・・といったことである。その上で、次のようなことを「捨てる準備」もしておいてもらいたい。
 ・仕事への野心
 ・地位があった頃のプライド
 ・人に指図をする癖
 ・何かと偉そうな態度
 現役時代のように「心の欲する所に従いて」偉そうな態度で人に指図をしているのでは、定年後の人間関係をつくってゆくのは不可能になる。「孤独な年寄り」にならないためにも、少しずつ捨てておいてほしいのだ。

・結婚を決めるのであれば、ちゃんと恋愛をしてからにしなさい、相手のいい面も悪い面も、きちんと理解してから結婚しなさい、といっておきたい。1年かかろうが、2年かかろうが、いいではないか。結婚までゆくことができず、途中で別れることになっても、それはそれでいい。結婚をしてから別れるよりも、そのほうが心に負う傷は浅くて済む。それに結婚する以前に、一度や二度の失恋体験をしておくことは、けっして悪いことではない。それは、人間として成長するきっかけとなる。大人としての、ちゃんとした判断力も身につく。人を見る目も養われる。それは今後、ほんとうに自分に合った結婚相手を探す上でも貴重な「資料」となる。それからじっくりと相手を探せばいいのであって、急いては事をしそんじる、ことも多いのである。

・夫婦旅行のときは、日常を引っ張ったままではいけない。一歩玄関を出たら、「我が家」でのことは捨ててしまうこと。いくら気がかりなことがあっても、それは我が家に帰ってから思い出せばいいことである。

・閉塞感から解放してくれる効果があるのが「笑い」だ。笑うと脳にはベータ・エンドルフィンという物質が分泌される。これは心地よさ、リラックスした感じをもたらしてくれる。脳のフタを取り払って、そこからポロリとうさやストレスを外へ捨て去ってくれるのだ。大いに笑うべし。

・感動すること、そして何かに夢中になることにも「捨てる力」がある。「スターウォーズ」に3時間ばかり、夢中になって歓声を上げる。いや映画でなくてもいい、音楽を聴くのでもいい、小説を読むのでもいい。その間、日頃のうさはどこかに消えて、そのあとに心がスーッと軽くなっているのを実感する。やはり心から、いろいろなものが捨て去られたものと思える。そのためにも夢中になって感動できる、あなたなりの趣味を持つことをお勧めしたい。

・趣味をするにしても、そのように遊ばなければならぬ。つまり、それに熱中することが楽しくてたまらず、時間が空けば自然に手が動き、足が動き、頭の中がそちらの方面に切り替わってゆく、といった具合にだ。「さあ、ストレス解消に趣味でもやるか」という遊び方ではダメなのである。そういう趣味が、ほんとうの意味でストレス解消になっている。

・年寄りにとっては人への甘えは禁物だ、と私は自分で自分を律している。それはヨボヨボにならないために、老いてもシャキッとして生きてゆくために、である。そのために「甘える気持ち」は捨てなければならないのだ、と。自分のことは自分でやる、人には甘えない、その心意気が、老いてもなお若々しくしていられるヒケツなのだ。人に甘える癖がついてしまうと、あっという間に老け込んでゆくのだから注意したい。自分でできることは、自分でやることだ。

・「養生訓」の貝原益軒は、心身の健康のために七情をお捨てなさい、といっている。「七情」とは、何か。このようなことだ。
 一、調子に乗ること
 二、腹を立てること
 三、憂いを持つこと
 四、考えすぎること
 五、悲しみに沈むこと
 六、不必要に恐れること
 七、動揺すること
 この七情を捨ててしまえば、気持ちが安らかに、やわらかになり、気力が養われ、心楽しく長生きができる、ということだ。

・自己顕示欲の強い人とうまくやってゆくコツは、簡単にいえば「おだてよ、ほめよ」である。自己顕示欲の強いこの人は、ほめられると気持ちがよい。「あなたはスゴイ。私がやっていけるのは、あなたのおかげ。あなたあっての私です」ということをいってあげることだ。そうすればニコニコ顔で、穏やかに接してきてくれる。

・「100%の不信感」というのも困るが、まあ80%ぐらいの信頼関係、それでいいのではないか。それが「つかず離れずの関係」であり、お互いに「息の詰まらない関係」なのではないか。つまり「うまくゆく関係」ということである。言い換えよう。人と人とは「20%の不信感」があるほうが、うまくいく。「あの人ったら、いつも自分勝手なんだから」といった不満が20%くらいあるほうが、うまくゆく。

・人生に焦りがあるときは、だいたいが「六過ぎ」の状態になっている。
 ・がんばり過ぎ
 ・考えすぎ
 ・飲みすぎ
 ・調子に乗りすぎ
 ・寝すぎ
 ・暇すぎ
 この六つの「過ぎ」を捨てれば、暮らしがとてもバランスのいいものになる。心と体の健康にもいい。

・心配事は捨てずに、心の中に取ってといたほうがいいのか。ちなみに私の意見は「捨てるほうがよい」だ。心の中の心配事をそのままにしておいても、百害あって一利なし。即刻、捨ててしまうほうが心も軽く、すっきりした気持ちで生きてゆける。

<目次>
まえがき
1章 「前向きな自分」になるために、捨てるものがある
  1 ねばり強さは、「捨てる力」から生まれる
  2 ハングリー精神は、「捨てる力」である
  3 病気になったら、「捨てた心境」になって回復を待つ
  4 病気の不安は、遊び心で捨てよ
  5 スケジュール管理のコツは、「捨てる力」にあり
  6 「質より量」が幸せか、「量より質」が幸せか
  7 強欲の人は迷い、小欲の人は進む
  8 過去を捨てられないのは、現状に不満があるから
  9 将来を変えたいなら、いまを変えてみよう
 10 愛社精神を捨てよ、うつ病から「自分」を守れ
2章 「よき人生」のために、捨てるものがある
 11 二十代のうちに、「心の甘え」を捨てておく
 12 「捨てる」ところから、人生は始まる
 13 「心の惑い」を捨てるため、なりゆきに任せてみる
 14 「がんこ」を捨てれば、「天命」が待っている
 15 上手に老いるために、捨てなければならないもの
 16 妻に捨てられないために、夫が捨てておくべきもの
 17 成田離婚や五月病にならないために、捨てておくべきもの
 18 好きな人に捨てられて、人には「身につく」ものがある
 19 「捨てる」とは、自分をリアルに見つめ直すこと
 20 出世するために捨てるもの、捨ててはならないもの
3章 「捨てる人」ほど、大きく伸びる
 21 「亭主のプライド」を捨てれば、夫婦はもっと仲良くなれる
 22 「学ぶ喜び」を失わないために、プライドを捨てなさい
 23 伸びる人は、「自分の捨て方」を知っている
 24 「思わぬ発見」は「捨てたとき」にやってくる
 25 旅を楽しむために、捨ててゆくもの
 26 「足し算」でマイナスになり、「引き算」でプラスになる
 27 「一から出直す」には、「捨てる力」が必要だ
 28 古い自分のまま、「脱皮」できずにいる人
 29 受け身で捨てるのではなく、積極的に捨てる
 30 重荷を捨ててこそ、ゼロからの出発ができる
4章 「日々安らか」に過ごすために、捨てるものがある
 31 アルコールで、心のうさは捨てられるか
 32 アルコールで、「弱気」は捨てられるのか?
 33 心のうさは、笑って捨てる
 34 汗を流して捨てる、感動して捨てる
 35 恋をして捨てる、旅をして捨てる
 36 上手にうさを捨てるコツは、「心を整理」してから捨てる
 37 ストレスは「何もしないで」ではなく、「何かして」捨てるもの
 38 「体がしんどい」よりも、「心が疲れる」人の方が多い
 39 「捨てる力」で、仕事に勝負強くなる
 40 「ねばならない」を捨て、「いいかげん」をモットーにする
5章 「健康な自分」のために、捨てるものがある
 41 「ぜい肉を捨てる」ための、涙ぐましい努力とは?
 42 ダイエットは、「みんなでやる」がいい
 43 「小欲知足」が、がん予防の知恵となる
 44 「病気はあっても病苦はない」という生き方がいい
 45 人と折り合いながら、「捨てた心境」でいる大切さ
 46 適度なストレスが、自分を鍛えてくれる
 47 過重なストレスは、生命力を弱める
 48 「人への甘え」を捨てると、元気な年寄りになる
 49 年を取っても、ぼんやりするな
 50 「七情」を捨てれば、日々快調である
6章 「うつ」を避けるために、捨てるものがある
 51 「セルフ・カウンセリング」で、心をすっきりさせる
 52 ヒステリーを起こすのは、心がこんな状況のとき
 53 「捨てる力」が、ヒステリーへの処方箋となる
 54 エゴイズムは「捨てる」のではなく、コントロールす
 55 「捨てる力」で、自分だけの幸福を見つける
 56 捨ててこそ、サバサバ生きられる
 57 うつ状態のときに、重大な「捨てる決心」はしない
 58 心が「うつ」のときには、「バカげたこと」をしがち
 59 「スネの傷」を捨てる力が、あなたを「うつ」から救う
 60 世間から捨てられる前に、自分の肩書きを捨てよ
7章 人間関係のために、捨てるものがある
 61 「シツコイ性格」は、お捨てなさい
 62 「理想主義」を捨てれば、楽しい関係になる
 63 「要求水準」を下げれば、穏やかな関係になる
 64 売れるケータイ電話は、機能を捨てている
 65 「仕事ができる人」は、まず自分を捨てよう
 66 「人の期待をどうやって捨てるか」それが成功のヒケツ
 67 情報はいかに集まるかよりも、いかに捨てるか
 68 人と人とは、「20%の不信感」が必要
 69 コミュニケーションは密になったが、人間関係は希薄
 70 人と人との信頼関係は、「不便さ」の中で育つ
8章 「自信を持つ」ために、捨てるものがある
 71 「六過ぎ」を捨てれば、バランスがよくなる
 72 損して得取れで、「ミジメな気持ち」を捨てる
 73 大笑いには、「捨てる力」がある
 74 「心配事」を捨てたいのですか、捨てたくないのですか
 75 「いいこと」を考えていれば、「いいこと」が起こる
 76 「いい眠り」へのこだわりが、安眠を妨げている
 77 「どう思うかは、おまえお勝手だ」と、ピカソはいった
 78 劣等感に苦しむ人は、人にふりまわされる
 79 劣等感も優越感も、「根は一緒」である
あとがき

面白かった本まとめ(2010年下半期)

<今日の独り言> 
Twitterをご覧ください!フォローをよろしくお願いします。 

関連記事

  1. 孫子の兵法 孫正義語録

  2. 人体 失敗の進化史(遠藤秀紀)

  3. あこがれ(増田恵子)

  4. カラオケ秘史 創意工夫の世界革命(烏賀陽弘道)

  5. 「築地魚河岸 寿司ダネ手帳 寿司を識る(福地享子)」という本はとてもオススメ!

  6. 2006年「本の紹介」ランキング

    • ヒッキー!

    「捨てるストレス」読まれて下さったのですね。斉…
    「捨てるストレス」読まれて下さったのですね。斉藤先生のご著書は、かなり読みました。いつかご本人様の講演会にでもいってお会いしたいと思っておりましたが、数年前にお亡くなりになりましたね。
    しかし、すごく多くのご著書を残してくださいました。いまは「捨てる」「片付ける」で人生が楽になる・・・を読んでおります。

    人は、本来快適な空間を求めているのに
    捨てられないものが多いと・・・・。

    すべてこのようにいけませんが、すこしでも近づいて楽になっていきたいものです。

  1. ヒッキー!さんコメントありがとうございます!
    ヒッキー!さんコメントありがとうございます!
    また、この本の紹介ありがとうございました!
    素晴らしい本でした。
    不要なものは捨てて、ストレスを残さないようにさっそく活かしています。
    著者がもう亡くなられているとは残念です・・・。

  1. この記事へのトラックバックはありません。