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「脳にいいことだけをやりなさい(マーシー・シャイモフ(著)、茂木健一郎(訳)」という本はオススメ!

<金曜は本の紹介>

「にいいことだけをやりなさい(マーシー・シャイモフ(著)、茂木健一郎(訳)」の購入はコチラ

「脳にいいことだけをやりなさい」という本は、習慣となっている日頃の考え方や行動・生活を改善し、いかに人生を幸せにするかについて書かれた本です。

私にとってはとても参考になった本で、この本は何度も読み、マーカーをつけ、考えさせられ、そして今までいかに後ろ向きな考え方をしていたんだー!と、反省しまくりの内容でした。

これから、この本に書いてあることを実践し、自分も、周りも幸せにしたいなぁと思います。

特に以下が大切だと思いました。

・幸せになるには幸せな人々の話を聞く
・幸せを感じるのは今だけ。いつかもたらされるものではない
・エネルギーを拡大するような考え方や感情、行動を選ぶ
・困難があっても自分のためであり、それから必ず学べることがある
・すでに起こってしまったことを嘆いたり変えようとしたりしないこと
・幸せであることが、望むものを引き寄せる
・目標を書くこと
・過去や現在の状況にとらわれず、未来に目を向けて積極的に生きる
・幸せを奪う習慣は、不平を言う、他人のせいにする、自分を恥じること
・悩むことは多くのエネルギーを使うけれど、結局どこへも行きつくことがない
・幸せの敵は、思いこみや錯覚。自分の考えを疑うこと
・ネガティブな考えはただ手放す
・鏡に向かって自分をほめるだけで自信がつく
・何でもいいから「うれしいな・楽しいな」と思うことを毎日見つける
・イヤな気分になる事実から、いい気分になる事実へと視点を転ずること
・感謝の気持ちを持ち、感謝を記録すること
・許すこと
・目をハートにして人に会うこと
・定期的に身体を動かすこと(人の細胞は1日1%入れ替わり、3ヶ月で100%)
・腹式呼吸をして、深く呼吸をし、身体全体に酸素を行き渡らせる
・夜10時には寝ること
・いつも私の身体が本当に求めていることだろうかと自問する
・人生の全部を思い通りにできなくてもかまわないと思うこと
・1日15分でも瞑想などで脳内奥深くに目を向ける
・自分の限界を知り、自分よりもっと大きな力に身を委ねる
・何事も受け入れることを身につける
・目的を達成するためならどんなことでも、たとえ苦しいことやつらいことでも、やり遂げてみせるという勇気と粘り強さをもつ
・自分の幸せを周りの人に分け与えたいと考えること
・悪影響を受けそうな人とはなるえべく関わらない。関わっても受け流す
・家族や友人以外に定期的に顔を合わせる仲間をつくる

以下はこの本のポイント等です。

とてもオススメな本です。

・心理学によれば、人間の行動の少なくとも90%は習慣によるものだといいます。今よりもっと満たされるには、自分の「習慣」に目を向けなければならないのです。

・成功するためには成功者の話を聞くことが大切なように、幸せになるには幸せな人々の話を聞くのがよいのは言うまでもありません。

・「脳にいいこと」は大きく7つに分けられ、家づくりの工程にたとえることができます。これらをしっかり築けば、脳と身体が上手に機能し、最後に大きな「幸せの家」が完成します。
 1 ネガティブ思考の「大そうじ」をする。
 2 プラス思考で、脳にポジティブな回路をつくる
 3 何事にも「愛情表現」を忘れない
 4 全身の細胞から健康になる。
 5 瞑想などで脳を「人智を超えた大いなる力」につなげる。
 6 目標をもち、脳に眠る才能を開拓する
 7 つき合う人を選んで、脳にいい刺激を与える

・本当の幸せは「もっと」素晴らしいものによって、「いつか」もたらされるというものではありません。脳が幸せを感じられるのは”今”だけなのです。

・前述の7つの「脳にいいこと」を実践するときに以下の法則の流れに乗れば、より効果的です。
 ①あなたを広げていくものが、あなたを幸せにしてくれます(拡大の法則)。
 ②宇宙はあなたを支えています(支援の法則)。
 ③あなたが価値を認めるものが、あなたの周りに増えていきます(引き寄せの法則)。

・「チャンスをつかんで幸せになれる人」は、いつもエネルギーを拡大するような考え方や感情、行動を選んでいるのです。いったい人のエネルギーの「拡大」と「縮小」とは、どういうことでしょうか。ここで自分がもっているエネルギーを今すぐ感じてみる、簡単な方法をご紹介しましょう。背筋を伸ばして座り、胸を張り、腕を広げて、大きく深呼吸をしてみてください。笑顔をつくって、目を閉じます。さて、どんなことを感じますか。
 ・自由
 ・解放感
 ・喜び
 ・明るさと広がり
-などではないでしょうか。これが「エネルギーの拡大」です。愛する人や尊敬する人、一緒にいられるとうれしい人のことを想像してみると、やはり明るさや広がりを感じると思いますが、こういった幸せを思うとき、人の身体のエネルギーはいつも「拡大」の状態にあるのです。ちなみに、科学的に「幸せ度」を測定するときは、この「拡大の程度」を見ます。幸せだと認められる人は、酸素吸収量の増加、血管の拡張、筋肉の弛緩、心拍数の安定、脳機能の統合性の高まりといったエネルギーの数値が高い人なのです。さて、今度は背中を丸めて座り、手をぎゅっと握りしめ、呼吸を荒くし、眉間にしわを寄せてみてください。何を感じるでしょうか。
 ・不安
 ・緊張
 ・焦り
 ・プレッシャー
ーなどでしょう。これが「エネルギーの縮小」と呼ばれる状態です。すべてのネガティブな感情-怒り、恐怖、悲しみ、嫉妬-は、エネルギーの流れを阻害します。筋肉がこわばり、呼吸は浅くなり、循環機能の活動が妨げられ、科学的に測定すれば、ストレスホルモンも増えていることが見てとれるでしょう。エネルギーが縮小すると、免疫システムが破壊されるので、病気に感染するリスクも高くなります。

・エネルギーの拡大を感じれば、あなたの進んでいる方向が正しいということであり、エネルギーの縮小を感じれば、目的地までの道を修正する必要があるということ。たとえば何かの選択を迫られたとき、立ち止まって大きく息を吸い、どちらの選択肢がより頭の中で明るさや広がりを感じさせてくれるかを考えます。レストランでメインの料理を選ぶときも、仕事を引き受けるかどうかを決めるときも、自分の内側の声を聞いてください。エネルギーの拡大を感じる選択をしたときは、なぜかいつもすべてがうまくいくのです。

・「幸せの国の百人」は、宇宙は自分を支えてくれている味方だと信じているので、困難にぶつかっても「なぜ私だけがこんな目に遭うのだろう。不公平だ」などと不平はもらしません。その困難も「自分に必要だから起こったのだ」と考えます。何があっても「これはきっと最終的に私のためになる。人生に”間違い”などという言葉はないのだ。必ずここから何かいいことを学べるはず」と思うのです。誰もがそう思うことによって、「幸せ度」を上げることができます。

・悲しいことやつらいことがあっても、-たとえ大失恋しても-「宇宙はいつも私の味方、これにはきっと大きな意図がある」と考えて乗り越えるのです。人生や世の中の出来事に対して受け身になろうというのではなく、”すでに起こってしまったこと”を嘆いたり変えようとしたりしないということ。多くの人がこの「ムダなあがき」に膨大なエネルギーを使っていますが、起こったことに動揺したり抵抗したりするのはもうやめて、「人生に間違いなどない」と考え、”今”できることにエネルギーを注ぐのです。「宇宙はいつも自分を支え、成長させてくれている」-そう信じることが、自分と脳を成長させるカギなのです。

・何かを好きだと考えたり感じたりすれば、それはまるで磁石に引きつけられるように自分に引き寄せられてきます。それはまるでスポンジのよう。今の幸せを大切に思えば、それはどんどん次なる幸せを吸収して膨らんでいくのです。この法則を聞きかじった人の多くが、理想の家や車など、まず自分を幸せにしてくれそうな「モノ」を引き寄せようとしますが、それは本末転倒です。この法則の基本は”幸せであることが、望むものを引き寄せる”ということです。まずあなたが、「今、幸せだ」と思うことが前提なのです。その幸せのエネルギーが強力な振動をつくり、欲しいものを引き寄せていきます。それはいったいどういうことでしょうか。たとえば「お金がない」から「お金が欲しい」と思うと、絶対にお金は貯まりません。「つまらない人生だ」から「もっと幸せになりたい」と思うと、いつまでたっても人生は好転しないのです。「愛されていない」から「愛されたい」と思うと、いつまでもその愛は手に入りません。「欠けているもの」や「足りないもの」に目を向けないでください。悲しいときや満たされないときにでも、ひたすら感謝の種を探し、どんなに小さな進歩でもそれを喜ぶようにするとすごいことが起こります。「私って恵まれているなあ」「私って幸せだなあ」と思っていると、次から次へと幸せがやってきます。人生を大きく変えることができ、「わけもなく幸せ」な日々を引き寄せることができるのです。「引き寄せの法則」を使いたいとき、私がいつも心の中で唱える言葉があります。それは「目標・注目・リラックス」です。
 ・目標-今よりもっと幸せになることを目指しましょう
 ・注目-「幸せ」に注目しましょう。日々幸せの習慣を実践しましょう。
 ・リラックス-肩の力を抜いて、成果を待ちましょう

・あなたの脳は、今「幸せ」ですか?
 次の項目それぞれで、自分に当てはまる点数をつけ、合計します。5段階評価で80点以上だとほとんどいつも幸せです。
 ・人のいいところを探すのが得意
 ・心の奥に穏やかな満足感がある
 ・ネガティブな考えにとらわれない
 ・どんな経験からも学ぼうとしている
 ・自分には大きな力が働いていると思う
 ・自分の変えられることは変え、変えられないことは受け入れている
 ・生きがいがある
 ・なぜかいつも幸せだ
 ・一瞬一瞬を大切にしている
 ・自分には生命力がある
 ・人生は大きな冒険だ
 ・あまりくよくよしない
 ・何事にも熱中できる
 ・1日1回は楽しい気分になる
 ・世の中は自分に優しい
 ・人を大目に見るのが得意
 ・自分自身に愛を感じる
 ・温かい人々に囲まれている
 ・何でも人のせいにしない
 ・何事にもいつも感謝している

・ビジョンボードとは、人生で成し遂げたいことを視覚化したもののことで、幸せをイメージできるものを用意し、コルクボードなどに貼ります。美しい風景写真でもいいし、誰かが笑ったり踊ったりしている絵でもよいでしょう。愛する人や尊敬する人と一緒に写っている自分の写真も効果があります。とにかくエネルギーの拡大を感じさせてくれるもの、解放感や軽さを感じさせてくれるものを絶えず目にする場所に掲げ、書き出した目標を書き添えておくのです。そして、自分があたかもその絵や写真の中にいるかのような想像をします。

・「幸せの国の百人」とのインタビューからわかったのは、彼らは誰ひとりとして、状況が好転するのをただ待っていたり、幸運が飛び込んでくるのを期待して、行動するのを後回しにしたりはしません。また、過去に縛られて「生まれが悪いから」とか「あんなことがあったから」とあきらめたりしていません。過去や現在の状況に捕らわれず、未来に向けて、積極的に生きているのです。

・幸福感というのは、「人生の出来事にどう対応するか」によって大きく左右されます。「幸せの国の百人」の考え方・生き方は、あらゆる出来事に対して、心が落ち着くような対応を自分で責任をもって選んでいるのです。作家のジャック・キャンフィールドは、次のようなシンプルな公式を唱えています。
 「出来事+あなたの対応=もたらされる結果」
 本当に幸せな人々は人生に何が起ころうと、可能な限り自分がかじをとろうとします。身の回りの出来事を変えられなければ、自分の”対応を変えればいい”のです。たとえば交通渋滞に巻き込まれたとき。車の中で顔をしかめたり、他の車に向かって怒鳴ったり、ハンドルを握りつぶさんばかりにしているドライバーがいる一方で、音楽に合わせてシートの中で身体を揺らし、楽しそうに歌っている人もいるでしょう。同じ状況にあっても、対応ひとつで不快にも愉快にもなるのです。一つひとつの出来事に、落ち着いて対応をしようと心がけていれば、それがいつか脳内に定着し、いつでも穏やかでいられるようになります。

・被害者としての生き方は、過去が現在より力をもっているという、真実とは正反対の考えに基づいている。自分の今の苦しみや「自分はこんなはずではない」という思いは、すべて他人がしたことのせいだとする考え方だ。だが真実は、唯一力をもっているのは「今この瞬間」である。これがわかってしまえば、今の心の状態はすべて-他の誰でもない-自分自身の責任であり、過去は”今”の力にはかなわないのだと思えるようになるだろう。

・私たちから幸せを奪う週間は、主に3つ-不平を言う、他人のせいにする、自分を恥じる-ですが、どれも間違った被害者意識から生まれるものです。

・古いことわざに「思い悩むのは”揺りいす”と同じ」というものがあります。「悩むことは、多くのエネルギーを使うけれど、結局どこへも行きつくことがない」という意味です。幸せを奪う習慣の一つ、不平を言うのもそれと同じこと。気に入らないことに文句を言っていたら、いつのまにかひどく興奮していたけれど、結局事態は何も変わっていなかったという経験があなたにもあるのではないでしょうか。不平を言うのに使うエネルギーを、問題の解決に-想像力や知性やイマジネーションを使うことに-当てるとしたらどうなるか想像してみてください。勝者は解決策に目を向け、敗者は不平に終始するのです。

・最近の調査によると、平均的な人が一日に漏らす不平の数は小さいことまで含めて70回もあるといいます。

・自分を責めることは屈辱感や罪悪感を生み、脳内のネガティブな神経回路を発達させ、他人を責めることと同じくらい幸福感を奪っていきます。これらの感情はしだいに私たちをじわじわと浸食し、エネルギーを消耗させ、幸せを感じる力すら鈍らせていくのです。まずは自分を認めてあげてください。自分を認めれば、押し殺してきた感情や過去の経験を受け入れて、あなたの奥深くに封じられていたエネルギーを解放することができます。そして、あなたはもう後ろを振り返ることはありません。

・私たちの思考は常に”オン”の状態にあります。研究によれば、人は1日に6万個の物事を考えていて、その95%は前日も前々日も考えていたことだといいます。問題なのは、その習慣的な考えの約80%がネガティブなものだということ。

・毎日幾度となく襲ってくる悪い考えは、「真実」とはかぎりません。これは当たり前に聞こえるかもしれませんが、重要なポイントでしょう。人は時として狭い視野で物事を見て、自分の考えが正しいと思いこみ、疑いもせずその考えに沿って行動してしまいますが、これほど愚かしいことはありません。

・人の脳は太古より「恐怖」と「不安」という「幸せのバリア(障壁)」がプログラムされています。この2つの「脳の警報システム」は、現代社会ではあまり役に立ちません。原始時代、人の祖先は子孫を守るため、楽観的に考えるより、あらゆる危険に注意を払う暮らしをしていました。そうしなければ、鋭い牙をもったトラに子供を食べられてしまうかもしれなかったからです。いつも最悪の事態を想定することによって、人間は子どもを一人前に育て上げることができたのです。

・たとえ現在、脳がネガティブな考えをぴったりと貼りつけていて、警報システムが常に「オン」になっていても、その傾向を変えていくことは必ずできます。脳の神経系は柔軟で、新しいやり方を覚えることができるので、意識して考え方を変えさえすれば、脳の中にもDNAの中にも変化が起こるかもしれません。

・リプトンの実験によれば、DNAはその人の考え方によて影響を受け、個人の幸せ度を変えられる割合は、50%以上だということのなのです。常に希望的観測をもとうとか、とにかく何でもいいから前向きに考えさえすればよいということではありません。必要なのは具体的対策を講じること、つまり古い思考回路をもった脳に、新しい考え方を教えてあげることでしょう。

・「幸せの国の百人」は、
 ・自分のネガティブな考えに懐疑的。脳の警報システムを疑ってかかり、誤報だと思えばそれを無視しています。
 ・ネガティブな考えにあれこれ抵抗しません。それらはネガティブ・バイアスの副産物にすぎず、やり過ごしてもいいのだとわかっています。
 ・前向きな考えを重視し、ポジティブな経験を楽しもうとしています。

・正しく自分の思考を判断するためには、自分が信じているネガティブな考えについて、次の4つの簡単な問いかけをしてみてください。
 ①それは真実ですか。
 ②それが真実だと言い切れますか。
 ③それを信じているとき自分はどんな反応をしますか。
 ④それを信じなければ自分はどんな人間になれますか。
次に、信じていることを”反転”させましょう。つまり信じていることとは逆の考えを口に出して言ってみまs。これによって柔軟な考え方を身につけることができ、自分の考えとは逆の出来事が起こったらどんな気持ちになるかを経験するのです。

・自分の考えを疑うことが習慣になってしまえば、頭を切り替えたり、ネガティブな考えを追い払おうと努力しなくてもよくなります。心は穏やかで強くなり、エネルギーは拡大し、幸せ度は自然と上がっていくでしょう。

・ネガティブな考えは、ただ”手放す”ことから始めましょう。考えを頭に貼りつけているのは「感情」です。感情を認めて意識的にそれを解放すれば、マイナスの考えも不思議と消えてなくなるでしょう。

・私たちは生まれつき、ポジティブな考えや経験より、ネガティブなもののほうを強く記憶に留める傾向があります。ポジティブな経験に対する脳のテフロン加工が、幸せな感覚を”はじいて”しまうのです。この生来の傾向を修正するためには、意識的にポジティブなものに注意を向けること、つまり「思考をプラス方向に走らせる」ことが必要でしょう。

・鏡に向かって自分を褒める。ただそれだけで自信がつきます。私がこれを始めた当初は、バスルームに入り、ドアを閉め、自分に向かって「あなたは美しい、あなたは優しい、あなたが大好き!」と褒めちぎったものです。最初の日は自分が間抜けに見え、次の日はいい点がなかなか見つからなかったので、情けなくなってきました。ところが何日か練習しているうちに、しだいに「いいアイデアを生む力がある」「人のために時間を惜しまない」など、褒められることはけっこうたくさん出てきたのです。しかし、このエクササイズの威力を本当に実感したのは褒めるところがなくなったとき。特に理由がなくても鏡に映った目を見ただけで、自分を好きだと思えるようになったからです。

・自分はダメな人間だと思い込めば、エネルギーは縮小し、幸福感は減っていきます。幸せな人々は自分に優しく、けっして自己卑下することはありません。自己中心的でも傲慢でもなく、自分をあるがままに受け入れて長所を認めようとしているだけなのです。幸せ度を上げるには、この姿勢が必要なのです。

・ちょっとでもいいことがあったら見過ごさず、意識するのです。ポジティブな考え、きれいなもの、おいしいもの、小さな成功、問題の解決など、何でもいいから「うれしいな・楽しいな」と思うことを毎日見つけてください。

・思考を喜びに向けるための効果的方法の一つは、ポジティブな考え方、つまり”自分を幸せにしてくれる考えを選ぶ”こと。次回、ネガティブなことを考えそうになったら、その状況をもっと喜べるような、「確かな事実」を何か探し出して、そちらに注目してみましょう。

・今、すべきことはイヤな気分になる事実から、いい気分になる事実へと「視点を転ずる」ということ。幸せは、少しずつ、毎日見つける習慣をつけていってください。

・ケンタッキー大学の研究チームは180人の修道女を対象に、彼女たちが20代からつけていた日記を調べました。そこでわかったことは、前向きな気持ちを多く記していた修道女は、ネガティブな気持ちを多く記していた修道女より、平均して7年も長く生きたのです。つまり、前向きな気持ちでいることは長生きの秘訣といえまs。

・「ありがとう」という単純な思いがなぜそれほど効果的なのでしょうか。それは「引き寄せの法則」に関係があります。もっとうれしい経験をしたいなら、今までにうれしく思ったことの価値を認めて、それに感謝するとよいのです。そうすれば次々と別のうれしいことが集まってきます。感謝の気持ちはつらさから目をそむけるためのものではなく、心を喜びでいっぱいにするためのものなのです。

・多くの人は、誰かに傷つけられたなら、相手を恨み、拒絶して、罰を与えるのが当然だと考えています。しかし、実際にはそれはまったくの逆効果です。相手を恨んだり憎んだりするのは、自分で毒を飲んで相手が傷つくのを期待するようなもの。自分がますます傷つくだけなのです。傷を癒し、心を愛で満たすためには、どんな罪でも相手を許すべきでしょう。

・私は自分のために許すのです。許しは自分を癒すこと、自分に力を与えることです。奇跡の薬と呼んでもいいでしょう。お金はかからず、効果絶大で、副作用もない薬です。

・乾いた心を潤すには、とにかく誰に対しても目をハートにして会うことです。大げさに考える必要はないのです。時には誰かの健康を願うだけで、表情が緩み、心が穏やかになる場合もあります。いったん優しい気持ちを意識すれば、脳のポジティブな回路もぐんぐん成長していきます。

・たとえば顔をしかめると、コルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリンといったストレスホルモンが分泌され、高血圧や免疫機能の低下が進み、不安やうつ状態に対する抵抗力が弱まることがわかっています。一方で、うつ状態の患者から眉間のしわを取り除くと、うつ状態がなくなってしまったという実験結果もあるのです。

・本格的に食生活を改善しようと決めたのは、大学生になってから。徐々に甘い物を控えるようになり、野菜中心の食事を心がけるようになりました。加工食品も食べなくなり、おかげで世の中にはおいしい果物や野菜がたくさんあることを知りました。身体に悪い物を食べなくなってから、エネルギーが満ちあふれてくるような感じがし、身も心も軽くなって、自分自身をとり戻したような気がしました。エネルギーや心の軽さが食べ物と関係していることは、科学的にも証明されています。

・気功に限らず、ウォーキング、ジョギング、水泳、ダンス、ヨガなどで定期的に身体を動かすと、頭の中の幸福感はなおいっそう高まります。さらに脳に酸素が供給され、身体に前向きな影響を与えるような化学物質やホルモンの分泌が促進されます。

・「人の細胞は1日に1%ずつ入れ替わり、3ヶ月ごとにすべての細胞が入れ替わります。運動をすると、細胞を成長させようとする化学物質が筋肉から放出されますが、逆に運動せずにゴロゴロしていると、筋肉は細胞を死滅させる化学物質を放出するようになります」

・ストレスや不安を感じたり、憂鬱になっていたりする人に共通するのは、たいてい両肩が上がっていること。そのことに気づいたら、無理に肩を下げようとするのではなく、いったん思い切り肩を引き上げて、それからゆっくり力を抜いていくといいでしょう。これを3、4繰り返すことで、ストレスや不安はとり除かれます。

・「呼吸が浅くても生きてはいられまうが、それでは酸素が細胞レベルにまで行き渡りません。幸せをうながす化学物質が細胞の中を流れるようにするためには、深く呼吸し、細胞の中の通り道から老廃物を取り除く必要があります。そこで、腹式呼吸は細胞の浄化にとても効果があります。呼吸の仕方は感情と密接に結びついていて、不安なときは呼吸が速く浅くなり、悲しいときは深いため息となり、怒っているときは短く強い息となるように、それぞれの感情には特有の呼吸の仕方があるのです。

・「気持ちが落ち込んだときには続けて3日間、夜10時(できれば9時)には眠りなさい」ということでした。これを実行すると3日後には世の中が違って見え、身体にエネルギーがあふれ、元の明るい自分に戻っていることは間違いありません。

・まず、いつも自問してください。-「これは私の身体が本当に求めていることだろうか」と。「私の身体は何を食べたいのだろう」「私の身体は今リラックスしたいと思っているのではないだろうか」「エネルギー補給するために、私の身体は何を欲しているだろう」きちんと耳を傾ければ、あなたの健康と幸せのためにいったい何がベストなのか、身体はいつでも教えてくれます。

・多くの成功者は、世の中のすべてを理解できなくても、人生の全部を思い通りにできなくても、それはそれでかまわないと思っています。大きな愛と英知の存在を信じていて、流れに身を任せて生きています。

・人生とは美しく神秘的な海を泳いでいるようなものですが、泳ぎを止めてその美しさを見ようという人はなかなかいません。脳がその美しさに気づく力を養うために、1日15分でいいから、瞑想などで脳内奥深くに目を向けるようにしましょう。瞑想だけでなく、自然の中を散歩するもよし、一人静かに座るもより。また、穏やかな音楽を聴いたりすることが、精神性を高めるきっかけになることもあります。大切なのは、効果を感じることができ、長続きする方法を見つけていくことです。

・自分が今できるだけのことをして、あとは大きな力に任せておけば、すべてがベストな方向へ向かっていくと考えましょう。そうすれば、心はいつも穏やかで、焦ったり不安になったりしなくなります。

・昔から、成功者は「降伏」が一番の得策であると認識していました。ここでいう降伏とは、戦いに負けることではなく、自分の限界を知り、自分よりもっと大きな力に身を委ねることを意味しています。大いなる力を信じて身を任せることは、安心感と自由を私たちにもたらし、私が「受け入れる心」と呼んでいるものを生み出します。

・「何事も受け入れることを身につけるのです。天からどんな恵みがもたらされるかを考えず、どんな恵みでも受け入れる気持ちをもって、信じて待つことです。」私たちは”自分の人生は自分で切り拓くもの”という考え方に凝り固まっていることが多いのですが、むしろ、困ったときにいつも大きな力が助けてくれると考えて、「何が起こってもいい」という覚悟をもつことが幸せへの第一歩なのです。

・本当に望むことがわかっていれば、一瞬一瞬どのように行動すればいいかは直感的にひらめくものです。それは単に楽な道を選ぶということではなく、目的を達成するためならどんなことでも、たとえ苦しいことやつらいことでも、やり遂げてみせるという勇気と粘り強さをもつということです。直感に従えば、うちなる目的意識に沿って行動することができ、上辺だけの義務感から動いたり、人からの賞賛を求めたりすることはなくなるでしょう。

・シカゴ大学が行った調査によれば、親しい友人を5人以上もっているグループは、そうでないグループより、自分を「とても幸せだ」と考えている人が5割も多いという結果になりました。別の調査では、自分を「不幸せだ」と考えている人の3分の2が、人間関係より財産や成功を重視する人でした。

・女性にとって「友人がいないこと」は「喫煙」や「肥満」より身体に悪いといいます。

・「幸せの国の百人」は、悪影響を受けそうな人とはなるべく関わらないようにして、関わらなければならないときも上手に受け流しています。

・悪い感情を拾ってしまわないためのてっとり早い方法は、「幸福感を吸い取ってしまうような人とはつき合わない」ことです。ここで「どんな人とも、平等にうまくやっていくことができない」自分に、罪悪感を感じる必要はないのです。避けるべきはだいたい次のような人々でしょう。不平を言う人、希望を削ぐ人、相手をへこませる人、そしてこれは見極めるのはなかなか難しいのですが、自分の考えに夢中な人、臆病な人、批判的な人、そしてできれば策略家も避けたほうがいいでしょう。たとえ彼らに悪気がないとしても、そういう人たちと接すれば、きっと気分が重くなったり、イライラしたりします。

・素晴らしい人間関係を保つための最大の武器は、一言「ありがとう」です。周りの人たちの支えに対して感謝の気持ちを伝えれば、人々はさらに助けてくれるようになり、絆はもっと強固なものになるでしょう。これが人間関係における「引き寄せの法則」です。

・サポート体制を強固にしておくには、家族や友人以外に定期的に顔を合わせる仲間をつくっておくのが理想的です。「大丈夫、何とかなるって」以外の、率直で的確な意見やアドバイスがもらえそうな場をストックしておくのです。

・本当に満たされた人々は「みんな自分と同じ、誰もが愛と幸せを求めている」と信じていて、大きな家族の一員だという気持ちから、いつでもどんなことえも人々の役に立ちたいと考えているのです。つまり、物事を狭い範囲で考えず、いつも脳を多角的に使っているといえるでしょう。

・脳を育む道のりは大股で歩く必要はありません。少しずつでも休まず進めば、それが一番の近道になります。大きな成功は、少しずつだが継続的な改善によってもたらされます。少しずつ変えていくことで、脳の中に生まれた新しい神経回路がしっかりとした道になり、やがて意識しなくてもあなたの望むとおりの行動をとることができるようになります。私たちは誰もが必ず、「脳にいいこと」を実践して幸福感に満ちた人生を送ることができます。

<目次>
訳者のことば 「茂木さんはいつも楽しそうだなぁ」今、注目の脳内の「楽観回路」を働かせる方法! -茂木健一郎
1 「脳の使い方がうまい人」には7つの特徴があった!
 -日常生活で、仕事で、勉強するとき・・・・・脳のすごい力を引き出す方法
 「ヒマラヤの村人」にあって、私たちにないもの
 脳の中には”幸せ度”の目盛りがある
 幸運をつかむ人、つかみ損ねる人の差
 同じことを繰り返すと「脳の神経経路」は固定化されてしまう
 家を一軒建てるのと、脳をよくする手順は同じ
 脳をよくする「4つの幸せのレベル」
 「もっともっと!」という人ほど、なぜ満たされないのか
 まるでカーナビのようにあなたを導く「脳の力」
 「今、あなたの幸せ度」をチェック
 何でも「画像化」すれば、脳はおもしろがって動き出す
2 簡単で効果抜群の脳の「大そうじ」!
 -ワンパターンの脳から、いつも「刺激的」な脳へ
 何をやっても「好スタート」が切れる人の秘訣
 渋滞に巻き込まれたとき、あなたならどうする?
 こんなことで脳に「時間」を浪費させてはいけない
 脳の中の「潜在意識」がこんな口グセに出てくる
 三週間で脳の悪癖が治る「リストバンド療法」
 まるで「映画のワンシーン」のようにふり返る脳の機能
 脳に巣くう「とらわれ」から逃れる法
3 脳に「ポジティブな回路」をつくる法
 -毎日、脳に「毒」を与えている人、「良薬」を飲ませている人
 「今日考えたこと」の95%は、昨日も一昨日も考えている
 「恐い目をした人」を発見したときの脳の反応
 「脳の警報システム」のスイッチを切れ!
 何かと「悲劇のヒロイン」になりたがる人の特徴
 マイナス思考の神経回路には「プラスの上書き」をすればいい
 「脳波」の世界的権威の驚くべき研究成果
 「セドナメソッド」-ペン1本のエクササイズ
 脳にポジティブ感覚を植えつける「鏡のマジック」
 こんな感情が起きたら「30秒間浸り続ける」
 頭の中で「怒鳴り合い」をするな
4 「脳が一番喜ぶこと」を毎日する
 -こんな簡単なことに、なぜ気づかなかったのか!
 「強心臓」の人ほどハッピーで長生き
 毎日、人に話し切れないほどたくさんの「いいこと」を見つける
 1日1回「その日のテーマ」を決めるだけでこの効果!
 「ありがとうの儀式」のすすめ
 アメリカ・ハートマス財団の「思い出しエクササイズ」
 お金はかからず、副作用もなく、効果絶大の「クスリ」
 自分の中にいる「暴れる子ども」とのつき合い方
 実例-脳をハッピーな感情で満たす買い物術
5 食事・運動・生活・・・脳細胞が元気なら、何でも思い通りに!
 -タフな脳にする「夜10時ルール」
 脳は「年中無休」の薬局!
 「風邪をひく人」が平均より35%も少ないグループの特徴
 「脳細胞の栄養」をよく考えた食事法
 5分でできる「脳の健康チェック」
 リン先生の「脳をよくするウォーキング」
 脳細胞すみずみにまで「新鮮な酸素」を送り込む方法
 「夜10時ルール」の脳へのすごい効き目 
 目をつぶったとき、何が聞こえてくるか
6 夢を楽々実現する、ハイパーエネルギーの秘密!
 -わけもなく楽しく、ハッピーな日々をつくり出す脳の力
 「なぜかハッピーな人」が脳のためにしていること
 「ふるい」を水で満たせーこの不思議感覚を味わう
 高僧の脳は「左前頭葉前部」が活発だった
 自分の中の奥深い部分を癒す「2分間」
 まるで「空中ブランコ」を飛び移るように
7 眠っている才能を目覚めさせる脳の刺激法
 -あなたの脳の得意技を探す「ミニ・パッションテスト」
 「頭の中を覗いてみる」と答えが書いてある
 「やみつき状態(フロー)に脳を導け
 人間の「直感」と「何となく」はけっこう正しい
8 こんな人とつき合えば、脳はいい刺激を受ける
 -「アクビがうつる」ように、人の脳のレベルも伝染する
 「親友の名」を5人すぐ挙げられますか
 人は無意識に「相手の脳」を見ている
 なぜ女性は男性より「おしゃべり」なのか
 脳は「相手の感情」を拾いやうい
 「心のバケツを満たす」2つのエクササイズ
 頭の中に「ドリームチーム」をつくれ
 脳にできた「新しい神経回路」をたくましく育てるために

面白かった本まとめ(2011年上半期)

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