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優良原発企業

<土曜は株のおはなし>

  約50年にわたって、絶えず原子力発電所の建設が行われてきた日本では、機器から部品、素材産業に到るまで、原発関連産業が技術開発を地道に続けてきたようです。

 ここがスリーマイル島の原発事故で約30年間新設が止まった米国や、原発に消極的な方針を取ったドイツとの大きなちがいのようです。

 製造技術で比較的優位に立つ日本にとって、国を挙げて強力に原発を推進してきたフランス以外に原発づくりでライバルになる国はいないようです。

 日本では、プラントなど主要設備は東芝、日立製作所、三菱重工業の原発大手3社が主契約者となって電力会社から受注するようです。
 

 その他の会社で、優良な原発企業は以下の通りです。週間ダイヤモンド(2007.9.1)p50から引用しました。

<日本製鋼所5631>
 いまや世界の原発の建設量を日本製鋼所が決めているといって過言ではないようです。大型の圧力容器や蒸気タービンの一体型ローターシャフトなど、同社の室蘭製作所でしか作れない鍛造部材が少ないからです。2010年を目標に650トン鋼塊の開発にも着手しているようで、さらなる原発機材の大型化にも対応するようです。

<岡野バルブ製造6492>
 原発では数万点に及ぶバルブが用いられますが、高温高圧バルブや安全弁など高付加価値品で高シェアです。最大で高さ5メートル、重さ20トンにも及び製品には、一点あたり1000万円を超えるものもあるようです。日立製作所向け、東芝向けなど沸騰水型軽水炉(BWR)用のバルブが主力ですが、三菱重工業が建設する加圧水型軽水炉(PWR)用バルブでも経験豊富とのことです。

<オルガノ6368>
 原発は原子炉内やタービンなど到るとことで水が使われますが、復水ろ過装置や復水脱塩装置など、原子炉浄化系水処理装置では9割と圧倒的なシェアを握るようです。

<日立造船7004>
 キャスクやキャニスターと呼ばれる使用済み燃料を輸送・貯蔵する容器の製造が原発ビジネスの主力です。原燃輸送系で容器の設計やリースを行うオー・シー・エルにも20%出資しています。2006年には、米トランスニュークリア社から71基のキャニスターを受注しています。使用済み燃料を再処理せずに貯蔵する米国では、今後貯蔵用に数千基ものキャニスターが必要となると見込まれていて、今後の受注が期待できます。国内向けも今後中間貯蔵も行えるタイプのキャスクが必要になると予想されています。

株のお話しまとめ(2006年)

<今日の独り言>
 3歳6ヶ月の息子に数の概念を教えているのですが、ようやく、どちらの数字が多いのか本質的に分かってくれたようです。少ない語彙で色々教え込むのは大変ですね^_^;)

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