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不動心(松井秀喜)

<金曜は本の紹介>

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 この本は、現在、アメリカ大リーグ(野球)のニューヨーク・ヤンキースで、左手首骨折という選手生命を脅かす大怪我から見事な復活を遂げた松井秀喜選手の「心の構え」等について書かれた本です。

 1時間ほどで読める内容ですが、マイナスをプラスに変える独自の思考法などとても参考になる本だと思います。

とてもオススメです!!

以下は、特に印象に残った箇所です。

・今、僕が打席に立つと、ヤンキースタジアムの電光掲示板に「Godzilla(ゴジラ)」という文字が出ます。チャララ、チャララ、チャラララチャララララ~という「ゴジラのテーマ」も流れ、ご丁寧に「ギャオー」というゴジラの叫び声まで球場に響き渡ります。

・大リーグに移籍してからは、非常にしなるアオダモではなくメープル(楓(かえで))の木のバットを使うようになりました。「しなり」よりも「ぶつける」といった大リーグのバッティングに適応するためです。パワーをつけるためのウエイトトレーニングも始めましたし、フォームも変えました。でも、だからといって、ジアンビのようなバッティングを目指しているわけではありません。いくら僕がウエイトトレーニングで鍛えても、アメリカ人のような体格にはなれないでしょう。

・「未来」へ向けた1つの決意として、僕は素振りを欠かしませんでした。これは努力すればできることです。試合に勝った日も、ホームランを打った日も、大敗した日も、ヒット1本打てなかった日も、必ず素振りをしてきました。

・長嶋茂雄さんとも、何度も素振りを繰り返しました。ちょっと調子が悪いとき、いや調子がよいときでも、ベッドで寝ていると長嶋さんからの電話がかかってきました。「おい松井、バット持ってこいよ」。慌てて着替えて、バットを持って自宅を飛び出したことが何度もあります。時には長嶋さんの自宅で、時にはホテルで、2人だけの特訓が繰り返されました。。長嶋さんはスイングの音をチェックします。それしか気にしていないと言ってもいいぐらいです。目をつぶって、僕が振るバットの音だけを聞いていました。「今の球は内角だな」「うん?外角低めだったか」など、長嶋さんにしかわからない感覚をお持ちでした。鈍い音がすると叱責され、休む間もなくスイングを繰り返しました。

・平常心を強調してきましたが、僕も足が震えて仕方がない試合を体験しています。それは、二度ありました。最初が高校1年の夏に初めて甲子園に出場した時です。2度目は1994年の最終戦、いわゆる「10・8決戦」。プロ2年目の20歳の時のペナントレース最終戦での中日との対戦は、勝った方がリーグ優勝という大一番でした。試合前日は、ほとんど眠れませんでした。その試合で、僕はシーズン20号目のホームランを打ちました。目標としていた数字に到達し、チームも優勝を勝ち取れました。この時の経験は非常に大きかったと思います。以後の僕には「あのときだってできたんだ」「あの10・8でもプレーできたんだ」という無形の自信がついたように思います。大リーグにデビューしたときも、ヤンキースタジアムで初めてプレーしたときも、ワールドシリーズに出場したときも、10・8のときほど足が震えることはありませんでした。

・日曜の夕方でハイウェーは大渋滞。普通に行ったら1時間はかかったと思うのですが、20分ほどでヤンキースタジアムに到着しました。ヤンキースのチームバスは、ニューヨーク市内を移動するとき、白バイに先導されるからです。深夜の移動でもチームバスは空港内の飛行機のタラップに横付けされ、手荷物検査をしてすぐに搭乗できる。一般の人たちが空港内で強いられる煩雑な手続きはする必要がありません。ニューヨークやボストンで白バイに先導してもらって移動できるのは、大リーガーがそれだけ本拠地の市民に認知されているからであって、フランチャイズ制が根付いている証でもあります。

<目次>
はじめに
第1章 5・11を乗り越えて
 左手首に残る傷
 忘れられない日
 「痛い」と言ってしまった
 引き裂かれたユニフォーム
 謝罪と感謝の理由
 連続試合出場への思い
 長嶋監督からの電話
 「何もしない」のが治療
 打撃フォーム改造秘話
 野球選手になってよかった
第2章 コントロールできること、できないこと
 巨人時代の経験が生きた
 「まごわやさしい」の食事法
 「人間万事塞翁が馬」
 もしも希望通りに阪神へ入団していたら
 理想と現実は違う
 失敗との付き合い方
 悔しい思いは口に出さない
 自ら可能性を捨てない
 僕とメディアの関係
 「ゴジラ」命名物語
 東洋人のしなやかさを活かす
 人の心を動かしたい
第3章 努力できることが才能である
 夢を実現するために
 僕は「天才型」ではない
 素振りの思い出
 バットの職人
 162試合、同じ姿勢で臨む
 タイトル狙いの打撃はしない
 足が震えたあの試合
 有効な目標の立て方
第4章 思考で素質をおぎなう
 「ベースボール」の洗礼
 自分に足りないものを知る
 スランプ対処法
 勝負強さを決めるもの
 まずは足場を固める
 相手を知る大切さ
 激務に耐える身体づくり
 節制と誘惑
 継続は力なり
第5章 師から学んだ柔軟な精神
 トーリ監督の野球哲学
 名選手でも名コーチなり
 思い込みは禁物
 個人よりチームの勝利を
 批判大歓迎
 「怒る」のでなく「叱る」
 わが人生の師たち
第6章 すべては野球のために
 真夏のタンパで
 「恋の達人」にはなれない
 大リーガーの地位と意識
 「オールド・ルーキー」の感動
 松井秀喜でいること
おわりに

面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)

<今日の独り言>
 最近十分睡眠を取るようにしているためか体調が万全です!やっぱり睡眠は大切ですね・・・。9時間は寝すぎですかね^_^;)ちなみに日本人の平均睡眠時間は、1960年には8.13時間だったのに、2005年は7.22時間と減っているようです。

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