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道をひらく(松下幸之助)

<金曜は本の紹介>

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 この本は、NationalやPanasonicなど松下グループを1代で築き上げ、経営の神様と言われた松下幸之助が、PHP研究所の機関誌「PHP」の裏表紙に連載してきた短文の中から121篇を選んで1968年(昭和43年)にまとめて発行されたものです。

 この本は発刊以来、累計400万部を超え、いまなお読み継がれる驚異のロングセラーとのことです。

 確かにとても勇気づけられる本だと思いますし、ロングセラーとなる理由が分かります。

 その中で以下は特に良いと思った部分です。

 とてもオススメな本です!

・この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。

・要は逆境であれ、順境であれ、その与えられた境涯に素直に生きることである。謙虚の心を忘れぬことである。素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚れを生む。素直さは人を強く正しく聡明にする。逆境に素直に生き抜いてきた人、順境に素直に伸びてきた人、その道程は異なっても、同じ強さと正しさと聡明さを持つ。

・志を立てよう。本気になって、真剣に志を立てよう。生命をかけるほどの思いで志を立てよう。志を立てれば、事はもはや半ばは達せられたといってよい。志を立てるのに、老いも若きもない。そして志あるところ、老いも若きも道は必ずひらけるのである。

・人生は真剣勝負である。だからどんな小さな事にでも、生命をかけて真剣にやらなければならない。もちろん窮屈になる必要はすこしもない。しかし、長い人生ときには失敗することもあるなどと呑気にかまえていられない。これは失敗したときの慰めのことばで、はじめからこんな気がまえでいいわけがない。真剣になるかならないか、その度合によってその人の人生はきまる。

・人間にとって所詮死は1回。あとにも先にも1回きり。とすれば、何回病気しようとも、死につながる病というのも1回きり。あとの何回かは、これもまた人生の一つの試練と観じられようか。病を味わう心を養いたいのである。そして病を大事に大切に養いたいのである。

・進むもよし、とどまるもよし。要はまず断を下すことである。みずから断を下すことである。それが最善の道であるかどうかは、神ならぬ身、はかり知れないものがあるにしても、断を下さないことが、自他共に好ましくないことだけは明らかである。

・時を得ぬ人は静かに待つがよい。大自然の恵みを心から信じ、時の来るを信じて、着々とわが力をたくわえるがよい。着々とわが力をたくわえる人には、時は必ず来る。時期は必ず来る。待てといわれれば、なおあせるのが人情である。だが、自然の理はわがままな人情には流されない。冷たいのではない。静かに時を待つ人には、暖かい光を注ぐのである。

・考えてみれば、おたがいの生活はすべて紙一重の違いによって、大きく左右されているのではなかろうか。だからこの紙一重のところをつかむのが大切なのであるが、これにはただ一つ、素直な心になることである。素直に見るか見ないか、ここに紙一重のカギがひそんでいる。

・何ごともゆきづまれば、まず自分のものの見方を変えることである。案外、人は無意識の中にも一つの見方に執して、他の見方のあることを忘れがちである。そしてゆきづまったと言う。ゆきづまらないまでもムリをしている。貧困はこんなところから生まれる。深刻な顔をする前に、ちょっと視野を変えてみるがよい。それで悪ければ、また見方を変えればよい。そのうちに、本当に正しい道がわかってくる。

・相手がこうするから、自分はこうしよう、こうやってくるなら、こう対抗しようと、あれこれ知恵をしぼって考える。そしてしだいに進歩する。自分が自分で考えているようだけれど、実は相手に教えられているのである。相手の刺激で、わが知恵をしぼっているのである。敵に教えられるとでもいうのであろうか。倒すだけが能ではない。敵がなければ教えもない。従って進歩もない。だからむしろその対立は対立のままにみとめて、たがいに教え教えられつつ、進歩向上する道を求めたいのである。つまり対立しつつ調和する道を求めたいのである。それが自然の理というものである。共存の理というものである。そしてそれが繁栄の理なのである。

・春があって、秋があって冬があって、日本はよい国である。自然だけではない。風土だけではない。長い歴史に育まれた数多くの精神的遺産がある。その上に、天与のすぐれた国民的素質。勤勉にして誠実な国民性。日本はよい国である。こんなよい国は、世界にもあまりない。だから、このよい国をさらによくして、みんなが仲よく、身も心もゆたかに暮らしたい。

<目次>
まえがき
運命を切りひらくために
 道
 素直に生きる
 志を立てよう
 手さぐりの人生
 自然とともに
 さまざま
 真剣勝負
 若葉の峠
 是非善悪以前
 病を味わう
 生と死
日々を新鮮な心で迎えるために
 日々是新
 視野を広く
 心の鏡
 人事をつくして
 雨が降れば
 日に三転す
 なぜ
 花のように
 本領を生かす
 くふうする生活
ともによりよく生きるために
 縁あって
 あいさつをかわす
 サービスする心
 長所と短所
 辛抱する心
 生かし合う
 責任を知る
 真剣に叱られる
 人間だけが
 世間知らず
 心を通わす
みずから決断を下すときに
 断を下す
 命を下す
 風が吹けば
 判断と実行と
 眼前の小利
 善かれと思って
 止めを刺す
 カンを働かす
 世の宝
 自問自答
 根気よく
 思い悩む
困難にぶつかったときに
 心配またよし
 時を待つ心
 岐路にたちつつ
 困っても困らない
 世間というもの
 仕事というものは
 忍耐の徳
自信を失ったときに
 転んでも
 失敗か成功か
 紙一重
 絶対の確信
 心を定めて
 懸命な思い
 窮屈はいけない
 ものの道理
 一人の知恵
 一陽来復
仕事をより向上させるために
 自分の仕事
 働き方のくふう
 しかも早く
 けじめが大事
 旗を見る
 つきまとう
 引きつける
 力をつくして
 おろそかにしない
 プロの自覚
事業をよりよく伸ばすために
 見方を変える
 商売の尊さ
 大事なこと
 ファンがある
 手を合わす
 何でもないこと
 敵に教えられる
 あぶない話
 熱意をもって
 ノレンわけ
 同じ金でも
 追求する
自主独立の信念をもつために
 自得する
 虫のいいこと
 恵まれている
 こわさを知る
 あぐらをかく
 乱を忘れず
 後生大事
 己を知る
 身にしみる
 正常心
 わが身につながる
 教えなければ
 学ぶ心
 もっと平凡な
 敬う心
 身につまされる
生きがいある人生のために
 真実を知る
 芋を洗う
 年の瀬
 自分の非
 勤勉の徳
 知恵の幅
 まねる
 心を高める
 体験の上に
 わけ入れば
国の道をひらくために
 国の道
 覚悟はよいか
 信念のもとに
 わが事の思いで
 平和と闘争
 談笑のうちに
 ピンとくる
 政治という仕事
 求めずして
 大衆への奉仕
 ダムの心得
 日本よい国

面白かった本まとめ(2007年)
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)

<今日の独り言>
 4歳の息子とトランプの7並べをよくするのですが、つい本気を出して勝ってしまうと、4歳の息子は大きく目と見開いて、驚愕しています。まるで楳図かずおの「まことちゃん」の表情です!(ていうか、そもそも似ているか^_^;))泣くのを必死にガマンしているのを見ると、こちらも、もらい泣きしてしまいます。敗因はAとKを最後まで持っていることだと教え、考えることを学ばせました。こうやって日々成長していくんですね・・・^_^;)

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