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効率が10倍アップする新・知的生産術(勝間和代)

<金曜は本の紹介>

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 この本は、現在売れっ子の経済評論家(兼公認会計士)である勝間和代さんの本です。

2005年にはアメリカの経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルが選ぶ「世界の最も注目すべき女性50人」に選ばれ、2006年には日本で活躍する女性を選出する「エイボン アワーズ・トゥ・ウィメン2006」においsて「エイボン女性大賞」を受賞しているようです。

 この本もアマゾンの2008年上半期の第5位を飾るなど売れに売れまくっているようです。

 この本では、大まかには情報のインプット方法、アウトプット方法について書かれ、具体的にはGive5乗の法則、具体的なグーグルやIT機器の使用方法、フレームワーク力、読書投資法5か条、ピラミッド・ストラクチャーとMECE、5つの生活習慣の技術、人脈作りの技術等について書かれていて、とても分かりやすくそして参考になりました。

 また、ブロガーにとってもとても勇気づけられる本で、ブログは自分でインプット情報の信憑性を確かめ、空・雨・傘等の区別を付けてロジカルに説明し、自分の学びを数字に置き換えるクセをつけ、情報を簡略化・階層化・フレームワーク化して、ピラミッド・ストラクチャーとMECE(ミッシー)にして、出版を目指して頑張りたいと思いました。

 本を出すと、人生のステージが変わるようです。具体的には、人脈や仕事や情報が向こうからやってきて、色々なことにチャンスが大きく広がるようになるとのことです。

 そのためにも「本人にアウトプット力が備わっていれば、自ずと機会は訪れる。それまではブログで力を蓄えよう」という自然体の考え方がお薦めとのことです。

 この本は、ブロガーだけでなく、効率的で豊かなな人生を送りたい皆様にとてもオススメな本だと思います。

以下は、この本で特に感銘を受けたポイント等です。

・必ずしも情報化だけが貧富を決めるわけではありません。しかし、基本概念としては、情報主義の社会では、より情報を持つ人=賢い人が、情報を持たない人=賢くない人から、合法的に、お金を巻き上げているのだということは、肝に銘じる必要があります。

・自分から情報を出せば出すほど、不思議なほど、周りの人が情報をくれるようになるのです。私はこれを「Give & Take」ではなく、「Give5」(Giveの5乗の法則、Give & Give & Give & Give & Give)と呼んでいます。情報の発信者になれば、とてもラクに情報が収集できるようになります。

・私はGmailを使っていますが、見かけ上は、@niftyや自分の会社のアカウントなど、複数のメールアカウントになっていて、Gmailのアカウントは直接外部の人には教えていません。しかし、プライベートなアカウントに飛んでも、会社のアカウントに飛んでも、常にGmailに転送されるように設定しているのです。返信についても、どのアカウントから出す場合でもBCCで自分のGmailアカウントに転送しています。このような設定は一見面倒に見えますが、実際にやってしまえばこれほど便利なことはありません。なぜなら、メールが一元管理でき、高スピードで検索できるからです。そして、Gmailにはラベルづけやマーク、フィルターなどいろいろな機能がついていますが、私は基本機能以外ほとんど使っていません。なぜなら、検索機能だけで充分強力なため、あえて付加機能を使う必要がないからです。

・他にも、Gmailを使ってデータを二重化する方法があります。たとえば、いま書いている原稿はワードで作っていますが、このファイルをローカルに保存しているのはもちろんですが、私は週に1~2回、定期的に出版社にメールで送っています。そうすると、Gmailにバックアップが添付ファイルとして保管されるため、万一パソコンがクラッシュした場合でも、Gmail側にコピーが残っているのです。

・よく、「To Do List」というやるべきリストは誰もが持っていると思います。しかし、捨てる技術で大事なのは、「Not to do list」を作ること。やってはいけないことのリストを作ることなのです。Not to doとして私が心がけているものに以下のようなものがあります。
 ・時間・お金・集中力がなくなり、健康を害するので、たばこは吸わない
 ・時間・お金・集中力がなくなり、健康を害するので、お酒を飲まない
 ・情報整理をする大事な時間なので、睡眠時間は削らない
 ・脳の老化を加速するので、過度に高カロリーの食事をとらない
 ・運動不足になるのと、情報が入りにくくなるので、タクシーをなるべく使わない
 ・仕事を必要以上に詰め込まない

・大体、本の価格帯は以下の4つに分かれます。
 ①新書・文庫の価格帯-500~700円
 ②ソフトカバーの価格帯-1200~1600円
 ③ハードカバーの価格帯-2000~3000円
 ④専門書の価格帯-5000円以上
 私が読んでいて、面白い知見があったと思う本の頻度は、やはり③または④のほうが高いのです。たとえば③のカテゴリですと、概ね数冊に1冊は目から鱗が落ちるような内容が含まれています。一方、②のカテゴリになると、その頻度はグッと落ちて、せいぜい6~7冊に1冊くらいになってしまいます。さらに①になると、それが10冊に1冊もなくなってしまうのです。つまり逆算すると、結局本の値段とその価値には相関関係があり、どんな価格帯の本を買ったとしても、結局いい本には概ね1万円の書籍代に対して1冊巡り合えるかどうか、ということになるのです。

・本も、じっくり腰を据えて読書の時間を作るのではなく、暇な時間、すき間時間にパッパと読みます。具体的には、入浴時、トイレ、食休み、料理の待ち時間など細切れ時間に、パッパと読むのです。また、本もビジネス書だけなどに偏らせずに、小説・マンガも含めて、様々な分野を読んでみます。

・増やしたほうがいい情報:自分及び他者の体験からの学び、良書
 減らしたほうがいい情報:テレビ、一般雑誌、目的意識のないコミュニケーション

・勝間流・読書投資法7か条
 ①本は著書との対話。対話しているつもりで読む
 ②すぐに読まない本でも、とりあえず買っておく。買わない本は読まない。
 ③5000円以内の本は迷わず買う。飲み代1回分だと思えば惜しくない。
 ④自分のテーマのアンテナを張っておくと、自ずと必要な本が目に入ってくる
 ⑤ベストセラーは読みやすいが、中身が濃いとは限らない。良書は自分で探す
 ⑥保管しておくのは買った本の10分の1でいい。大事なのは頭の中に残していくこと
 ⑦本を読むときは速読スキルを含め、スピード最優先。線引きやまとめ書きなど面倒なことはしない

・眠ることがなぜ重要かというと、私たちの脳は、寝ている間に頭の中に散らかった内容を整理してくれるからです。毎日睡眠時間を削ってせっせと勉強するよりは、まず睡眠時間を確実に6~7時間とれるスケジュールを確保してから、空いた時間でインプットをするほうがより効率的な動き方になります。毎日の有酸素運動、週に2回の筋トレ、1日6時間以上の睡眠を守ることで、情報入力の効率が格段に上がりますので、ぜひ心がけてみてください。

・私たちが子どもを教育する際に、計算よりも何よりも大事なのは、9歳くらいまでにしっかりとした言語能力を子どもに伝えることということが、最近の研究成果でわかってきました。何か漠然としたことを相手にわかるようコミュニケーションできる能力がすべての学びの基礎になるのです。

・過食をすることで、臓器や頭に負担をかけ、知的な生産性が阻害されます。過食を避けるために心がけておくといいのは以下の通りです。
 ・清涼飲料水を飲まない。コーヒー・紅茶に砂糖やミルクを入れない
 ・間食の習慣をやめ、3食きっちり食べることに集中する
 ・加工度の高いものを食べない。自然のままに近いもの、すなわち、野菜、果物、全粒粉(表皮・胚芽を含めて粉にした小麦粉)、豆類、玄米、黒砂糖などを多く摂取するようにする
 ・特に、白いもの(白米、白砂糖、白いパン、白い麺類)を控える
 ・動物性タンパク質(牛肉、マグロ、バターなど)は体への負担が大きいため、摂取量を極力少なくする。動物性タンパク質が生活習慣病や老化の原因であるという研究が数多く出ている

<目次>
はじめに 数々の資格・賞を取得した新・知的生産術を公開!
生産性を上げることができた3つの要因
 ■要因1 日本ではじめて、幼少時からIT機器を使ってきた第1世代であること(技術要因)
 ■要因2 知的生産性が給料・成果に直結する仕事に長年携わってきたこと(報酬要因)
 ■要因3 21歳で長女を出産して以来、3人の娘の育児・家事に時間がかかるため、生産性を高めざるを得ない状況に追い込まれてきたこと(意欲要因)

第1章 自分をグーグル化する方法
 情報こそが通貨になる時代
  ■情報はお金より大事
  ■情報処理での「トヨタ生産方式」をめざす
  ■賢くない人が、賢い人からどんどん搾取される危険な時代
  ■情報洪水といえるほど、実は情報を浴びていない?
  ■検索キーワード、テーマ探しのコツ
  ■情報が情報を呼ぶ「Give5乗の法則」
  ■勝間流・情報発信のコツ
 グーグルとIT機器を120%使いこなす
  ■ブラウザのFirefoxとマピオンを組み合わせる裏技
  ■「自分で作らない」-グーグルの面白い発想
  ■「情報の貯金箱」Gmailは、プライベートな補助脳
  ■行動パターンが変わる15のサイト・12のIT機器
  ■常にGmailに転送! シンプルに使う
  ■リスクヘッジと時間管理が一石二鳥!「二重化」の手法
 フレームワーク、原理原則を軸に組み立てる
  ■車より「ペダルを引く時にも加速する自転車」がお得
  ■原理原則論、細部のテクニック、試行錯誤のバランスを重視
  ■情報管理の上級者になるために必要な2年間
  ■情報洪水を「宝の山」に変える
第2章 情報洪水から1%の本質を見極める技術
 勝間流・1%の本質を見極める6つの技術
  ■技術① 「フレームワーク力」をつける
   □2か月で、体重5キロ、体脂肪率5%、ウェスト7センチ減の秘密
   □28歳マッキンゼー入社時にはなかった「フレームワーク力」
  ■技術② 「ディープスマート力」で経験値を重ねる
  ■技術③ 「失敗力」をつける
   □私は、外資系銀行でトレーダーのルーティンワークをこう変えた
  ■技術④ 「ベスト・プラクティス」の共有で学びを分けてもらう
  ■技術⑤ 自分の価値を出せないところはバッサリ捨てる
   □「Not to do list」で捨てる技術を磨く
  ■技術⑥ 本代をケチらずに良書を読む-ウェブ全盛時代に本でなくてはならない理由
   □月100冊、15万円使う私の読書投資法
   □すき間時間に、パッパと読む
   □翻訳書は何を読むか?-お薦めの小説・ビジネス書6冊
   □オーディオブックを補完的に使うメリット
第3章 効率が10倍アップするインプットの技術-アナログ手法とIT機器を融合させる方法
 勝間流・インプット力を高める6つの技術
  ■技術① 何はなくともノートパソコン。自分の「補助脳」として使い倒す
   □ライバルに差をつけるお薦めハード&ソフトウェア
   □ノートパソコンは「定期的に壊れる」ことを前提に
  ■技術② フォトリーディング、親指シフト、マインドマップなど、自分ならではのOSを整える
   □私が本を書くきっかけとなった、フォトリーディングの秘密
   □「スピード1.7倍、打鍵数4割減」を実現する、親指シフト入力
   □手書きとMindManagerを併用する「マインドマップ記憶法」
  ■技術③ アナログ入力とデジタル入力をバランスよく使い分ける
   □なぜ何でもデジタル化すると、かえって能率が落ちるのか?
   □デジタル化の3大メリット-集中管理、検索性、再利用性
  ■技術④ マスメディア情報を減らし、実体験、他者体験、良書を3大情報源とする
   □テレビは極力見るな
   □「自分メディア」の感度を高める方法
   □マッキンゼーで学んだ、情報の「空→雨→傘」
   □5000人の働く女性を束ねる「ムギ畑」の威力
   □本を侮るな-良書は格安の優良な情報先
 勝間流・読書投資法7か条
  ■読書投資法① 本は著者との対話。対話しているつもりで読む
  ■読書投資法② すぐに読まない本でも、とりあえず買っておく。買わない本は読まない
  ■読書投資法③ 5000円以内の本は迷わず買う。飲み代1回分だと思えば惜しくない-2000円以上の本に眠る宝の山
  ■読書投資法④ 自分のテーマのアンテナを張っておくと、自ずと必要な本が目に入ってくる
              -私が最近関心のある5つのテーマ
  ■読書投資法⑤ ベストセラーは読みやすいが、中身が濃いとは限らない。良書は自分で探す
  ■読書投資法⑥ 保管しておくのは買った本の10分の1でいい。大事なのは頭の中に残していくこと
              -本は読んだら捨てる
  ■読書投資法⑦ 本を読む時は速読スキルを含め、スピード最優先。線引きやまとめ書きなど面倒なことはしない
  ■有料の情報は「優良な情報」
   -マッキンゼー時代に効果的だった「フォーカス・グループ・インタビュー」
  ■「知の3点測量法」-複眼的な視点の構築
  ■技術⑤ 目以外の感覚器、特に耳をもっと活用する
         -おいしいものを食べながらの打ち合わせが効果的な理由
  ■技術⑥ 睡眠は投資! よく連動して、よく寝る
第4章 成果が10倍になるアウトプットの技術-マッキンゼー直伝!ピラミッド・ストラクチャー&MECEの力-
 勝間流・アウトプット力を高める6つの技術
  ■技術① 自分独自のアウトプットを作って、インプット情報を自分で確かめてみる
  ■技術② 自分の学びを言葉で表現してみる
  □マッキンゼーで鍛えられた、わかりやすく話す方法
  □知っている言葉しかアウトプットできない
  ■技術③ 自分の学びを常に数字に置き換えるクセをつける
  □「てんや」は流行っていそうなのに、なぜ他の企業は参入しないのか?
  ■技術④ 自分の学びから、情報を絞り込み、軸を発見する
         -簡略化、階層化、フレームワーク化の方法
  □ピラミッド・ストラクチャーとMECE-私を変えた大きな武器
  □話す前に4つのポイントを意識するだけで、印象が変わる
  ■技術⑤ 自分の学びをブログに統合して表現してみる
  ■技術⑥ 自分の学びを本として出版する-本を出すと、人生のステージが変わる
  □ヒット作を出すと大きく変わること
  □どうしたら出版できるようになるのか?
第5章 知的生産を根底から支える生活習慣の技術-すき間時間、体力、睡眠に投資する発想転換のススメ
 勝間流・知的生産を支える5つの生活習慣の技術
  ■技術① 喫煙・飲酒など、知的生産の6大危険因子を極力遠ざける-14年間喫煙者だった私がたばこをやめた理由
  ■技術② すき間時間を有効活用するクセをつける
  ■技術③ 睡眠時間をしっかりと確保し、情報整理とストレス解消に役立てる
         -「快眠プログラムマット」でストレッチ体操
  ■技術④ 知的生産の集中力をつけるために、体力をつける
         -継続を可能にする小道具の数々
  ■技術⑤ 頭と健康にいい食生活を心がける
         -白いもの、動物性タンパク質は極力ひかえる
  □グーグルに負けない自分を作る
第6章 自分の力が10倍アップする人脈作りの技術-情報のGive5乗の法則-
  ■なぜ、「世界の最も注目すべき女性50人」「エイボン女性対象」に選ばれたか?
 自分の力が10倍アップする5つの人脈作りの技術
  ■技術① 情報を「Give&Give&Give&Give&Give」する
         -ベストセラーの陰にブログファンあり
  ■技術② メールの質量を高めて、つながりを広める-勝間流・メール交換5つの心得
  ■技術③ コミュニティ・メーリングリストなどを活用して、人の集積基地になる
         -自分がリーダーになって運営してみよう
  ■技術④ ランチミーティングを上手に併用する-平日3日ランチに投資する理由
  ■技術⑤ 自分のコミュニケーションスタイルを尊重する-自分の得意技で究極の人脈作り
最終章 今日の5つの新しい行動から明日を変える!
 今日の小さな行動から明日が変わる
  ■成果は「知識×実行割合×定着率」で決まる
  ■新しい行動1 情報の本質を見極めるために、脳に格納箱を作る
  ■新しい行動2 インプット力を高めるために、いい情報を脳の栄養のために与える
  ■新しい行動3 アウトプット力を高めるために、ブログにひたすら書き残す
  ■新しい行動4 知的生産を持続するために、できることから生活習慣を改善する
  ■新しい行動5 知的人脈を作るために、Giveの5乗を実践する
  ■小さくても、うれしい体験の積み重ねが、私たちの行動を変える
 おわりに
 ◎付録
  【愛用IT機器・ソフト16】
  【お薦め書籍116】
  【厳選英語Audio Book33】

面白かった本まとめ(2007年)
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)

<今日の独り言>
 ウエストワールドという1973年制作の映画を観ました。その映画は、砂漠に建設された巨大遊園地「デロス」でアメリカ西部開拓時代のガンマン、もしくは中世ヨーロッパの騎士、もしくは帝政ローマの豪傑として、ロボット相手に体験が出来る夢の世界です。しかし、ロボットが反乱を起こし、主人公は逃げ惑うのですが、何かターミネーター2に似ているなぁと思いました。もしかするとターミネーター2はこのウエストワールドを参考にしているのではないかと思います。

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