<土曜は株のおはなし>
株価が低迷していますが、長い目で大きく儲けるには、絶好の買い場だとは思います。
こうしたなか、著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、先般、ゴールドマン・サックスに50億ドルの出資を行ったばかりですが、次にはゼネラル・エレクトリックに20億ドルの出資を決定しました。
今回のバフェット氏の投資の条件は特別待遇で、この2件とも10%ものクーポンを持った優先株で、長期間有効な普通株の取得権が付きます。
いずれの場合も、普通株を時価で買うより実質的に何割か安い条件で買っています。
一方、ゴールドマン・サックスもゼネラル・エレクトリックもバフェット氏の出資を「お墨付き」的に使って、別途外部から多額の資金を調達して、両社とバフェット氏の利害が一致しました。
このように、競争力の強い優良会社を厳選して、こうした会社の株価が安くなったときに大きく投資するのがバフェット氏の投資のスタイルだと思います。
一方、相場のどん底で投資するもう一つのやり方として、ジョン・テンプルトン氏のやり方があります。
若き日のテンプルトン氏は、第二次世界大戦が始まったときにそれまで10年続いた相場の低迷が終わると考え、ある日、証券会社に立ち寄り、「上場株式のうちで値段が1ドル未満の銘柄を残らず、100株ずつ買って欲しい」と注文したようです。
彼は104銘柄のボロ株を1万ドルで手にして、4年後にこれらを売ったときには約4万ドルになっていました。
4万ドルは今の時価にして約100万ドルとのことです。
彼は見捨てられている銘柄買うことで効率のいい投資を手に入れました。
見捨てられている銘柄は、ピンチの時期を凌ぎ経営が立ち直ると何倍にも値上がりすることが珍しくありません。
なお、この方法を実行する場合、投資先企業の倒産の可能性はほとんど気にするに及ばないようです。
1社つぶれても、1社倍になればいい、くらいに考えて、幅広く分散投資するのがコツのようです。
このバフェット流、テンプルトン流のどちらをやっても良いとは思いますが、それを「いつ」するのかがポイントですよね。
日本は失われた10年というほどバブルの後遺症がありましたが、今回のサブプライム問題は、日本にどのくらい波及するのでしょうか。
週間ダイヤモンド(2008.10.25)p91から引用しました。
バフェット流投資判断銘柄一覧!
株のお話しまとめ(2007年)
株のお話しまとめ(2006年)
<今日の独り言>
ドトールに久し振りに行ったのですが、オレンジジュースが濃縮還元ではなく、生絞りのストレート果汁ジュースだったのは嬉しかったです。安心して飲めて美味しいです。
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