<金曜は本の紹介>
「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!(ちきりん)」の購入はコチラ
この「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」という本は、「おちゃらけ社会派」と称して政治・経済から世代論、メディア問題まで各種の社会問題を独自の視点と手法で分析、解説し、人気を博すブロガー(Chikirinの日記)の「ちきりん」さんが、世界約50ヶ国を旅して見える世界を日本と比較しながら分かりやすく説明したものです。
各国のお金や通貨、移民、人生観が変わる場所、共産主義国、ビーチリゾート、世界の美術館、古代遺跡、南欧諸国、アジア、豊かであること、旅の楽しみ方等について書かれています。
特に日本は、通貨としての「円」が強く好きな物が買え、水が豊富、治安が良いなど素晴らしい国なんだなということを再認識させてくれましたね。
また、海外旅行のオススメ場所やトラブル事例などもあり、とても興味深く楽しく読めました。
やっぱり旅っていいなぁと思いましたね。
とてもオススメな本です!
以下はこの本のポイントなどです。
・「自国の通貨に価値がないと感じる人達」・・・そえは傍から見ても悲しい光景です。ふつうに働いていては自国通貨しか手に入らないので、そういった国では、外国人を騙したり外国人に媚びたりして、外貨を手に入れようとする人達がたくさん現れるのです。こういった経験をすると、自分が「自国通貨を信頼できる国」に住んでいることのありがたみを強く感じます。よく考えてみると、国際市場で自由に両替可能な「ハードカレンシー」を持っている国はそんなに多くはないのです。普通に働くだけでそういった通貨が得られる国で生活していることの有利さは、普段は意識もしないけれども、実はものすごく恵まれたことなのです。これらの経験もあり、ちきりんには輸出に有利という理由で円安を歓迎する風潮が今も理解できません。自国通貨への国際的評価が高いことは、決して嫌がるようなことではなく、心から誇りに思うべきことなのです。
・レジのシステムも違います。欧米でよく見る「3品以内しか買わない人のための専用レジ」は日本でも是非導入してほしいものです。また日本のレジ係はみな立って仕事をしていますが、実はレジ係は「座っている」のがグローバルスタンダード(?)なのです!
・ちきりんは2004年にウルムチをはじめ新きょうウイグル自治区を旅行しています。遺跡好きの私は昔からシルクロードの世界が大好きで、このエリアにもずっと関心がありました。実際に旅行プランを立ててみると日本からのアクセスもよく、あっと言う間に現地に入れました。西安までは東京から毎日飛行機が飛んでいるし、その後は中国の鉄道が西方まで整備されています。寝台なので長距離でも安心、安全、格安で、敦厚、トルファン、ウルムチと定番の観光地を訪れました。この旅行でちきりんが一番感動したのは、有名な敦厚の莫高窟でも、西安の兵馬傭でもなく(それらももちろんすばらしいのですが)、ウルムチの博物館で見た何体もの「ミイラ」でした。「楼蘭の美女」と呼ばれる有名なミイラの他、複数の古代人のミイラが展示されているのですが、それらがあまりに圧巻で言葉を失いました。ウルムチで私が見たミイラは「人間がそのまま乾燥している」ものでした。「もの」などと呼ぶのが失礼なほどに、それは「そのままの人間」であり、「人の体、人の頭、人の顔」だったのです。そのリアルなこと。驚愕です。息をのみます。一歩もその場から動けなくなります。爪、眉毛、髪の毛、ひげ、顔の肌、シミなど、すべてが”そのまま”乾燥して、ガラスケースの中に入っています。ひとつひとつの細部から目を離すのが難しくなるほどのリアルさで、目の前に数千年前の人間が横たわっているのです。もちろん洋服も着ています。服も布きれではなく、ベルトや装飾部分もそのまま残っています。
・「こんな場所は他にはない」、そう思えたもうひとつの場所が、モアイ像で有名なイースター島です。太平洋上に浮かぶチリ領の孤島で、周囲が約60km、「ラパ・ヌイ」(原住民の言葉で「広い大地」の意味)とも呼ばれます。ここに行くのがとにかく大変です。日本からのルートは2つ。まず10時間かけてタヒチまで行き、一泊してさらに4000kmの距離を飛ぶルート。2つ目がチリ経由で行く場合で、日本からアメリカ、乗り換えてチリ、さらにイースター島というルートです。ちきりんは昔からイースター島に行きたかったのですが、長らく実現しませんでした。チリからのフライトも、タヒチからのフライトも無競争状態で価格が高く、学生には手が出なかったのです。反対に、働き始めて旅費が払えるようになると、今度は日程が確保できません。片道2日、往復で4日かかる場所に旅行するには、長い休暇が必要でした。その結果、ようやくイースター島を訪れることができたのは2003年でした。そしてそこは、まさに「お金と時間をかけてやってくるだけの価値がある場所」だったのです。私が強く心を揺さぶられたのは、その自然条件でした。私はここで生まれて初めて「地球が体感できる!」と感じたのです。イースター島では、海の向こうの水平線と、自分の立っている足下の海が遮るものなく同じ高さでつながっています。さらにその海と、自分が立っている大地はほんの一歩で乗り越えられる近さであり、自分の足下がそのまま水平線でつながっているのです。私の顔に吹き付ける風もまた、水平線から吹き付けてきており、その間にはビルも山も、なにひとつありません。このように、自分の足元と水平線が視野の中でつながると、「私は今、地球に立っている」という感覚が得られ、加えて、目の前に広がる大きな海を見ていると「しかも私は太平洋の真ん中に立っている」という実感まで浮かびます。宇宙旅行で空から地球を見る以外で、こんなに直接的に「地球」を意識できる場所があるなんて、本当に驚き、私はしばし時を忘れて海をながめていたのでした。
・ケニアでサファリを経験し、ちきりんが一番価値があったと思うのは、「生きるために食べる」という、生き物の人生におけるシンプルかつ重要な原則を再認識できたことにあります。そこには「かわいそう」も「生活苦」もありません。生きるためには食べ物を射止めなければならないし、狙われた方は食べられないよう必死で逃げねばなりません。「食べるために生き、食べられてしまわないように生きる」のです。私は何日もサファリカーで草原を走るうちに「これが人生の基本だよね」と思いました。楽しいとか楽しくないとか、有意義な人生だとか生きる意義が感じられないとか、社会に貢献できているとかいないとか、そんなことはどうでもいいのです。その前に私たちは、まず「食べ」、そして「生きる」のです。その意味で、サファリに行く人が是非見てみたと思うのが、「狩り」の瞬間です。残念ながら私はそのシーンには遭遇できなかったのですが、狩りの直後、仕留められたキリンの子供がライオンの家族に食べられているシーンを見ることができました。キリンの子供は既に絶命し、草原に横たわっていました。草の隙間から、見慣れたキリンの模様が見えています。それを父親ライオン、母親ライオン、そして子供ライオンが次々と食べていきます。鋭い歯で引きちぎるようにキリンの皮と肉を引っ張り、黙々と食べるのです。それはあまりにも厳粛な行為に思え、目が離せなくなってしまいました。私たち観光客は一言も発することなく、最初はただ黙々とシャッターを押し、最後にはカメラさえおろしてその様子をじっと眺めるだけになりました。「自分が生きるために、他の動物を食べる」という行為のあまりの厳しさに声がでなかったのです。「かわいそう」とか「弱者を助けてあげよう」という概念自体が、ここにはありません。弱いものが強いものの糧となる、それが自然界のおけるシンプルなルールです。「シンプルに生きていきたい。難しいことを考えるのはやめて、悩まず、シンプルに生きよう」、サファリを経験して以来、私は迷いなくそう思えるようになりました。
・貧しい国だ、物資不足だとは聞いていたけれど、この様子にはさすがに唖然としました。この時のソビエト連邦は体制崩壊が数年後に迫っており、経済の停滞ぶりは行き着くところまで来てしまっていました。国中が極端な商品不足に陥っており、最も恵まれた首都モスクワの百貨店ですら、外套は一種類、ズボンも一種類、椅子も一種類しか売られていないのです。そしてそれを買うだけでも、気分が悪くなるほどの人混みを押し分け、一日がかりになることを覚悟せねばなりません。「これが共産主義経済のなれの果てなんだ・・・」、私は自分の目で実際に見た共産主義国の実態に声がでませんでした。
・ソビエト連邦は、この5年後に消滅しました。そのニュースを見ながら私は「混乱が収まったら是非もう一度モスクワに行きたい」と思いました。あの街がどう変わったのか、自分の目で見てみたかったのです。そして2007年、21年ぶりに、今回は夏のベストシーズンのモスクワを再訪しました。再訪したモスクワの街は・・・ものすごい変わりようでした。街にはハンバーガーショップやピザ屋などアメリカのファストフード店から日本のコンビニ風のお店まで、さらにはヨーロッパの高級ブランド店、そして空前の日本食ブームにのって、目抜き通りには寿司屋が何軒も見られました。モスクワはまさに、資本主義国の大都市のひとつになったのです。ただ、それでもモスクワは、東京やニューヨーク、パリやロンドンとは何かが違っていました。私はその違いが何なのか、考えながら街を歩きまわりました。そして気がついたのです。一言で言えば、モスクワは「完全にイカレていた」のです・・・。このころのロシアは国際的な資源高の恩恵を受け、経済的にものすごく潤っていました。人々は共産主義の貧しい時代と、その後の大混乱の時期を乗り越え、我が世の春を謳歌していたのです。そして、余りに長い冬の後に訪れた春を存分に堪能しようとする人々は、その状況にやや興奮しすぎえているようでした。
・ちきりんは歴史的な宮殿の展示・公開方法としては(現在使用中の宮殿をオフシーズンに公開するイギリスを例外とすれば)、このドルマバフチェ宮殿が世界一だと思います。なぜかトルコへのツアー旅行では、トプカプ宮殿しか入場しない場合が多いのですが、イスタンブールで時間のある方は、ぜひこちらもお楽しみください。
・展示物のおもしろさという意味で「サイコー!」だったのは、モスクワにある「現代史博物館」です。ここは、ソビエト時代には共産党革命を賛美する「革命博物館」だったのですが、ソビエト連邦の崩壊後は「共産党時代の笑えるグッズを展示する博物館」に生まれ変わっています。1991年のソビエト連邦崩壊から既に20年が経過しており、ロシア人の若者は自分の国が共産主義国だった時代を知りません。だからこういう博物館を作って、その頃のことを若者に伝える必要があるのでしょう。展示品は、国威発揚のための真っ赤なポスターや思想教育に使われた本など、”共産趣味”のちきりんにとってはお宝グッズが満載なのですが、中でも特にすばらしかったのが、冷戦時代末期に作られた世界地図です。
・最近は新幹線のような高速鉄道も増えましたが、これに関してはいつも「日本の新幹線がダントツに素敵!」と感じます。あれほど外観がかっこよい高速鉄道はありません。おしゃれでデザインに気を遣うはずのイタリアやフランスでさえ、高速鉄道のフェースは、新幹線と比べればかなり”残念なレベル”です。
・トルコにあるエフェソスの遺跡は、最初は紀元前16世紀から紀元前11世紀頃に造られ、アルテミス(ギリシャ神話の女神)信仰の中心地だったとのこと。紀元前2世紀頃からは古代ローマの都市として栄え、ブルータス、カエサル、クレオパトラも訪れています。古代ローマの遺跡はイタリアをはじめ各国に多数残っており、円形劇場やローマ風呂など個別の建物はあちこちで見られます。そんな中、エフェソスが他を圧倒してすばらしいのは、広大な敷地古代の街が全体感をもって残っている点です。「パンテオンだけ」とか「円形劇場だけ」ではなく、あらゆる街の要素が、もともとあった配置を思わせるレベルで残っています。
・「マチュピチュの神秘」をもっとも効果的に味わう方法が、「マチュピチュに宿泊する」という選択肢です。ここを訪れる観光客の大半は近隣都市のクスコか、山の麓の村に宿泊し、朝にマチュピチュにやってきます。険しい山道をバスで登り、彼らがマチュピチュに到達するのはお昼頃です。そして午後いっぱい遺跡を観光した観光客は、夕方に一斉に下山します。つまり午前中の早い時間には、遺跡には観光客がいないのです。とこおがマチュピチュ遺跡のすぐそばに一軒だけあるホテルに宿泊すると、午前中の、まだ誰も来ていない遺跡を見ることができます。朝イチに人のいないマチュピチュ遺跡を散歩する気持ちよさは格別で、部屋数の少ないホテルではあるのですが、日程と予算に余裕のある方にはお勧めです。ほかにもマチュピチュでは、密林の中をトレッキングしながら遺跡まで歩いて登るツアーも行われています。体力に自信があり、きちんと準備をして参加するのが条件ですが、「密林の中から隠された遺跡を突如発見する」という探検隊の興奮と醍醐味を味わえるすばらしい体験ができるでしょう。
・中国人が本格的に海外旅行を始めると何が起こるのか、そのパワーを見せつけられることも多くなりました。午前中に商品が売り切れてしまうパリのルイ・ヴィトンもそうですが、最近、アジアの観光地は急速に”中国シフト”を始めています。変化は、中国人が最も多く訪れる香港とマカオから始まっています。マカオのカジノには中国人富裕層が通い詰めていますし、併設ホテルに作られた屋内ショッピングセンターの巨大さには度肝を抜かれます。タイのプーケットにあるファンタシーや、シンガポールの動物園、さらに日本のディズニーランドから長崎のハウステンボスまで、大量の観光客を受け入れられるアジアの大規模施設はどこも、「いかに中国人に来てもらうか」が今後の勝負です。はっきり言ってしまえば、「日本人観光客なんて相手にしていては、もうあかん」のです。
・当時もビルマは、国際社会か経済制裁を受けていました。石油も出ず、外貨も稼げない国にとって、ガソリンは本当に貴重な資源です。だかその無駄遣いは決してあってはならないのでしょう。日本もよく「日本には資源がない」と言います。でも現在の日本人にとっては、お金さえあれば資源は手に入ります。食料も同じです。自給率が下がってもお金さえあれば輸入できます。でも本当に貧しくて困った状態というのは、「それがお金の問題ではなくなった時」なんだと気がつきました。そういえば私たちの国が無謀にも日米開戦に突っ込んで行った時、日本は石油の禁輸措置を受け、「お金があっても資源が手に入らない」状態になっていました。さらに戦争の後期には食料でさえ「お金の問題ではない」状態でした。食料がどんなに高くても、資源がどんなに貴重でも「お金で手に入る」のであれば、それは豊かな世界です。
・水不足は、発展途上国だけの問題ではありません。イギリスにホームステイをしたことのある人には、食器を洗う際、流水で洗い流さない皿洗いの方法に抵抗感を抱いた人も少なくないでしょう(水の貴重な場所では、先進国でも食器は「溜めすすぎ」です)。元が砂漠地帯のカリフォルニアでも、水量制限のために街の居住人口に上限を設けたり、庭の水やりに回数規制をする地区もあります。それらに比べれば、夏に一部の地域で水不足が起こることがあるとはいえ、日本は圧倒的に水が豊富な国です。海外から日本に帰ってきて水道の蛇口をひねり、勢いよく流れ出す透明の水で手を洗うと、ちきりんはいつも「ここは本当に豊かな国だ」とありがたく思います。
・私は、彼の質問を反芻しました。「おまえは家を持っているか?」「車を持っているのか?」「ではお金を持っているか?」・・・すべての質問にたいする私の答えは「いいえ」です。それでも私は、目の前でその問いを発している「すべてを持っている男性」より自分の方が圧倒的に豊かであることを自覚していました。「何を持っているか、ということが、これほどまでに豊かさとは無関係なのだ」と気がついた瞬間でした。
・「飛行機がキャンセルになった」「予約したはずのホテルが満室といわれた」「迎えに来るはずのガイドや車が来ない」といった類です。これらは日本ではトラブルですが、たいていの発展途上国ではトラブルの範疇にさえ入っていません。こういった手違いに関する私の対処方法は、次の3つです。
①事前に何度も確認する→現地の業者がポカミスをおかさないよう、気をつけるのも客の務めと割り切っています。
②現地では10分以内は誤差の範囲だと理解する。ただし15分以上の遅れがあったら、すぐに対応を取る→いつまでも「どうしよう?もう少し待ってみる?」などと悩むのが一番の時間の無駄です。自分なりの「待つ限度」を決めておくと行動が早くなります。
③お金で済むことはさっさと諦める→旅行中はお金より時間の方がよほど大事です。
・「ホテルの部屋でお湯がでない」「クーラーが効かない」というレベルだと、もはやトラブルとも言えません。こういう時は、次の2つが基本です。
①笑顔で、はっきりと、リクエストする
②問題の解決方法が自分で考える
この「笑顔でリクエストする」のがとても大事です。多くの人はトラブルがあると怒ります。しかし怒られると相手は嫌な気分になります。日本では、受付のスタッフに問題があると伝えれば、彼らはそれが誰のミスであっても、「自分たちのホテルがお客様に迷惑をかけている」と理解します。しかし海外では、受付スタッフは「部屋でお湯がでないのは、設備係のせいであって自分の責任ではない。それなのに、不当にも自分が怒られている」と感じます。多くの国では各スタッフの仕事は完全に分断されており、彼らは自分の仕事のために時給で雇われているにすぎません。だからこういう場合、受付スタッフは設備係に電話をして終わりです。設備係がすぐに来るかどうかなど気にもしません。そうであれば、受付の人にむやみに怒るより、「あなたのミスjないのに申し訳ないんだけど」という気持ちを笑顔で表現し、受付の人に気持ちよく働いてもらうほうがよほど得策です。もうひとつ大事なことは、「問題解決」は自分でやった方が早いということです。たとえばクーラーが効かない場合、「クーラーを直してもらうべきか、部屋を変えてもらうべきか」という判断は、相手に任せず自分で考えるべきです。さらに、他の部屋も満室だと言われた場合はどうするのか。ホテルを変えるのか、部屋代のディスカウントを要求するのか、それとも「扇風機はないか?」と聞いてみのか、など、解決方法については、自分で考えた方が圧倒的にいろんな手だてを思いつきます。なぜなら、客にクレームをつけられたホテルの従業員には、「問題を解決しよう」という気があまりないからです。彼らは何も困っていないのです。困っているのは客である自分です。だったら自分が問題の解決方法を考え、それを彼らに提示して、対応可能かどうか確かめた上で指示をする・・・日本以外の国では、これが最も効果的な対処方法です。
・旅のトラブルというと、いわゆる「悪い人」に騙されるケースも多いのですが、この点については、私は次の2つのルールを守っています。
①自分から話しかけた人しか信じない
②「偶然、再会する」のはあり得ないと理解する
旅の途中で誰かが話しかけてきたら、その人が悪意をもっている可能性は「かなり高い」と思うべきです(これは、渋谷駅前で見知らぬ人に話しかけられた場合でも同じです)。しかし、旅人である自分が、その街の誰かに話しかけた場合、その人がたまたま悪人であったなどという可能性は、限りなく低いです。悪い人、悪さをする準備が整っている人は、まず間違いなく相手から話しかけてくるんです。
<目次>
はじめに
第1章 お金から見える世界
エピソード1 現地通貨への両替は”国への寄付”
エピソード2 外貨兌換券
エピソード3 現金を触らせてもらえない店員
エピソード4 自国通貨を欲しがらない人達
エピソード5 米ドルが嫌われる唯一の国
エピソード6 異国でのデノミネーションに遭遇
エピソード7 伊藤博文がお札から消えたワケ
column スーパーマーケット
第2章 異国で働く人々
エピソード1 移民達が住む異国の母国
エピソード2 異国で働く人々
エピソード3 二つの異なる移民の国 ブラジルとアメリカ
column 国内線ターミナルの風景
第3章 人生観が変わる場所
エピソード1 すべてが乾燥する街 ウイグル
エピソード2 イースター島 地球を体験できる島
エピソード3 サファリ@アフリカ
column 長距離バスの旅
第4章 共産主義国への旅
エピソード1 ソビエト連邦からロシアへ
エピソード2 ボートピープルが逃げ出す明るいベトナム
column 新市街と旧市街
第5章 ビーチリゾートの旅
エピソード1 現地文化から切り離される地上の楽園
エピソード2 「世界で最も景気のいい国」を追いかけるモルジブ
column クルーズ船あれこれ
第6章 世界の美術館
エピソード1 世界の美術館、その成り立ちと展示方法
エピソード2 メトロポリタン美術館の挑戦
エピソード3 時間と空間のジグソーパズル
エピソード4 器と入れ物
エピソード5 博物館にみる現代史
エピソード6 財宝と命の価値
column ダントツにかっこいい新幹線
第7章 古代遺跡の旅
古代遺跡1 都市の全体像が残るエフェソス
古代遺跡2 究極のスピリチュアル・スポット マチュピチュ
古代遺跡3 密林の中のアンコール・ワット
古代遺跡4 マヤ遺跡の登れるピラミッド
古代遺跡5 巨大すぎるルクソール
column ナスカの地上絵とパンアメリカンハイウェイ
第8章 恵まれすぎの南欧諸国
エピソード1 やる気のない観光大国 イタリア
エピソード2 恵まれすぎの南欧諸国
column 街を壁で囲むという発想
第9章 変貌するアジア
エピソード1 韓国へのタイムトリップ旅行
エピソード2 旅を始めた中国人
エピソード3 国の勢いを映す国際空港
エピソード4 戦い続けるシンガポール
column スーツケースのビニール巻き
第10章 豊かであるという実感
エピソード1 「お金の問題ではない」
エピソード2 格差が意識されない社会
エピソード3 お金を与えるということ
エピソード4 戸締まり用心!
エピソード5 光と水
エピソード6 旅先で飲むコカ・コーラ
エピソード7 おまえは車を持っているか?
さいごに 旅をより楽しむために
その1 旅するタイミング
その2 旅のスタイル
その3 「旅トモ」を見つけよう!
その4 旅のトラブル
若者の海外旅行離れについて~あとがきにかえて
<今日の独り言>
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過ぎく興味深い本ですね。
過ぎく興味深い本ですね。
吉野@自然療法さんコメントありがとうございます!
吉野@自然療法さんコメントありがとうございます!
とても良い本ですよ!