<日曜は出産・育児のおはなし>
「てぶくろ」は、絵エウゲーニー・M・ラチョフ、訳うちだりさこで、縦28cm×横22cmのカラーの絵本です。
ウクライナ民話で、厚生省中央児童福祉審議会推薦、全国学校図書館協議会選定、日本図書館協会選定、大阪市立中央図書館選定の本です。
内容は次の通りです。
おじいさんが森を歩いているうちに、手袋を片方落して、そのまま行ってしまいます。
すると、ネズミが駆けてきて、手袋に潜り込んで言います。
「ここで暮らすことにするわ」
そこへ、カエルがピョンピョン跳ねて来ました。「ピョンピョンカエルよ。私も入れて」 「どうぞ」
ウサギが走って来ました。「早足ウサギさ。ボクも入れてよ」 「どうぞ」
キツネがやってきました。「おしゃれキツネよ。私も入れて」 「どうぞ」
おや、オオカミが来ました。「灰色オオカミだ。俺も入れてくれ」 「まあ いいでしょう」
イノシシがやって来ました。「牙持ちイノシシだよ。私もいれてくれ」
さあ、困りました。「ちょっと無理じゃないですか」
「いや、どうしても入ってみせる」 「それじゃ どうぞ」
その時、木の枝がぱきぱき折れる音がして、熊がやって来ました。
「うぉー うぉー。のっそり熊だ。わしも入れてくれ」
「とんでもない。満員です。」
「いや、どうしても入るよ」
「仕方がない。でも、ほんの はじっこにしてくださいよ。」
これで7匹になりました。手袋は今にもはじけそうです。
さて、森を歩いていたおじいさんは、手袋が片方ないのに気がつき、さっそく探しに戻りました。
手袋が落ちていました。手袋はむくむく動いています。
おじいさんの子犬は、「ワン、ワン、ワン」と吠え立てました。
みんなはビックリして、手袋から這い出すと、森のあちこちへ逃げて行きました。
そこへおじいさんがやって来て手袋を拾いました。
この絵本は、薄ら寒い雪景色の中で、どうのこうの言いながら、暖かい手袋の中へ集まり、仲良く過ごす動物の表情が豊かで、ほのぼのと暖かく、そしてセリフがとても面白く笑えて、とてもオススメな絵本です!
やっぱりみんな一人では寂しいので、優しいんだなぁって感じの本です!
ちなみに2歳の息子は、この絵本のカエルが好きなようです。
それから、2歳の息子が最初にこの絵本のイノシシを見たとき、何の動物か分からず、「これ熊かな?」と言っていました^_^;)
一応イノシシと教えています。今年はイノシシ年だし・・・今年には最適な絵本かと思います。
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「出産・育児のお話し」まとめ(2006年)
<今日の独り言>
2歳11ヶ月の息子が寝るために居間を離れる時はいつも「バイバイ」をするのですが、「えぇーもう行っちゃうの??本当に?」と冗談で言っていると、2歳11ヶ月の息子は目に涙を浮かべてきました・・・寂しくなったようです^_^;)
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